はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

【速報】米SEC、VanEck版CboeビットコインETFの「正式な審査の開始」を告知|通常の延期とは異なる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本時間9月21日早朝、米国証券取引委員会(以下SEC)は新たな公式通告 にて、本日から連邦政府の証券ガイドラインに準拠し、CboeによるVanEck版ビットコインETFの申請に対して、承認するか否かを判断することを発表した。

SECによる公式通告

通告において、以下のように明示されている。

出典:SEC

「当ルール変更(=Cboeからの申請)に関わる法律ならびに政策における諸問題があるため、現時点において、当『審査の進行』(審査に入ること)は適切である。また、『審査の進行』は、当委員会が何らかの結論へ至っていると意味するものではない」

また、同じ通告で、「当委員会はこのVanEck版ビットコインETFに関心を持つ人からコメントを求め、コメントの提供を推薦する」 とのことだ。

現在、すでにパブリックコメントは1400件以上提出されている。

出典:SEC

なお今回のSECは、18項にも及ぶ質問により、Cboeの申請に関するより具体的かつ十分な『立証的』パブリック・コメントを求めている。

通常の延期とは異なる

「通常の延期」では、今回にも記載されるSection 19(b)に則って、具体的な日数や、可否判断日程が指定された上で、具体的な対応策の発表はないが、今回の通告書では日数の明記はなく、より具体的な審査に乗り出す告知をしたことや、より多くのコメントを求めるなど、通常とは異なるプロセスでの通告書であるといえる。よって、ポジティブな動きとして捉えられる可能性も考えられる。

非承認となる条件の明示

非承認となる場合の条件は以下の様に明記された。

出典:SEC

出典:SEC

「委員会(SEC)は、同Section 19(b)(2)(B)に基づき、『可能性がある非承認にあたる条件』を明示する。また、Cboeのルール変更が不正、価格操作を防止し、公平なる証券取引を促進、さらには投資家と大衆利益を守ることができるか否かに関して、追加分析に関する審査を実行する。」

延期後の可否日程の分析

米国専門弁護士Jake Chervinskyは自身のツイッターを通じ、SECの通告書内容に関して、詳しく分析しています。

まず、Chervinsky氏は、第一審査予定日の9月30日と考えられる延期に関して、

「SECの次の締め切りは、9月30日。9月28日にはなんらかの通告が出されると見ている。また、SECはそこから90日、つまり今回の延期は『12月29日』までに延ばすことができる。そこから、さらに60日最大延期期間となり、最終的には来年2月27日となる可能性も考えられる。」

18項の質問に関する厳しい分析

また、Chervinsky氏は18項の質問から特に引っかかるような観点をこのように取り上げています。

質問13、SECはビットコイン先物市場が相当な市場占有率を有しているかどうかと聞いているが、これは難色を示されていると考えられる。

なぜなら、先月の通告書ではすでに有していないことが結論付けられたからだ。

この質問は、すべてのデリバティブ基軸のETFを却下してきた致命的な問いであり、ウィンクルボス版ETFも少なからずに影響を受けた可能性がある。

続いて、

実は、この18項の質問の中に、決まり質問がいくつか書かれている。

目的は、尋ねることよりも観点を論じることだ。

例に挙げれば、質問14は、『取引所Geminiは相当な市場占有率を有しているか』だが、ウィンクルボス版ETFを却下した時には、すでに『否』と明言している。

最後に、Chervinsky氏は以下の様に言及した。

12月29日という新しい締め切りに近づけば、さらに深く探究していく。

ちなみに、SECのスタッフはパブリック・コメントの提出期限を書き忘れているが、基本的に『連邦官報の公開から21日以内、反論意見は35日以内となる』

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:15
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
05:35
JPモルガンがソラナ上で初の債券発行を実施、77億円相当のコマーシャルペーパー
JPモルガン・チェースが11日、ギャラクシー・デジタル向けに5000万ドルのコマーシャルペーパーを初めてソラナブロックチェーン上で発行したと発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧