はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムL2「アービトラム」、NFTスタンプラリー「オデッセイ」を開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アービトラム・オデッセイ

イーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークArbitrum(アービトラム)で、8週間のキャンペーン企画「The Arbitrum Odyssey(オデッセイ)」が6月22日にスタートした。指定されたdApps(分散型アプリ)を利用することで、特典として最大17種類のNFT(非代替性トークン)を取得できる。

アービトラムは、イーサリアムのトランザクションを非常に高速かつ安価にするために設計されたレイヤー2(L2)ネットワーク。アービトラムはまだ機能やバリデーターが限定されたベータ版ではありながら、そのTVL(ロックアップされた資産総額)は約2500億円(19億ドル)を誇り、L2市場でトップ規模となっている。

出典:L2BEAT

レイヤー2(L2)とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上が期待される。

▶️仮想通貨用語集

22年6月22日(水)2時(日本時間)に開始されたThe Arbitrum Odysseyは、アービトラム・エコシステムを体験することで、NFTを獲得できるスタンプラリーのようなイベント。6月28日1時59分までの8週間のプログラムを通して主要なdAppsを巡り規定のアクションを行うことで、イーサリアムのNFTコレクション(Tubby Cat)のアーティストが作成した17種類の「Arbi-verse NFT」をゲットできる。

また、アービトラムのネイティブトークンはまだ発行されていないため、公式見解は出ていないが、Odysseyへの参加が将来のエアドロップ(無料配布)に反映されるとの憶測も高まっている。最近ではNFT取引アグリゲーターGenieを買収したUniswap Labsが、Genieユーザーにステーブルコイン(USDC)をエアドロップする計画を発表した。既存ユーザーへのエアドロップは、トークンセールと並ぶコミュニティ形成手段として分散型プロジェクトに採用されてきた。

関連:Uniswap、今秋からNFT取引可能に

8週間のキャンペーン詳細

The Arbitrum Odysseyの第1週目(6月21日~28日)のタスクはブリッジに関するもの。リストされたブリッジのいずれかを使用して、イーサリアム(ETH)をアービトラムに移すことで、週明けに専用サイトで一つめのNFTを取得できるようになる。また、最も多くのETHをブリッジしたアプリケーションを選択した人は、ボーナスNFTを取得できる。

分析サイトDuneAnalyticsによると、執筆時点にHopProtocolが一歩リードしているようだ。ブリッジのリストは以下の画像で確認できる。

出典:OffChainLabs

Odysseyは2週目以降、週に2種類のdAppsで所定のタスクをこなす形に移行する。2週目~8週目まで計14のNFTを取得でき、13以上のNFTを獲得するとボーナスNFTを1つ獲得できる。関連するプロトコルは公式のポータルサイトからアクセスすると良い。

  • 第1週:ブリッジウィーク(6月21日~6月28日)*日付はEST/米国東部標準時
  • 第2週:Yield ProtocolとGMX(6月28日~7月5日)
  • 第3週:Aboard ExchangeとTofuNFT(7月5日~7月12日)
  • 第4週:UniswapとApex(7月12日->7月19日)
  • 第5週:1inch、Izumi/Yin Finance(7月19日→7月26日)
  • 第6週:Dodo、Swapr(7月26日->8月2日)
  • 第7週:TreasureDAOとBattlefly(8月2日->8月9日)
  • 第8週:IdeamarketとSushi(8月9日->8月16日)

詳細情報は徐々に公開される予定であり、2週目以降のタスクはまだ明かされていない。Odysseyの進行状況は公式のTwitterアカウントやDiscordでチェックできる。

イーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークArbitrum(アービトラム)上のアプリケーションを利用するには、メタマスク(MetaMask)などのWeb3ウォレットを用意し、ネットワーク手数料を支払うためにイーサリアム(ETH)を保管する必要がある。

21年11月時点で月間アクティブユーザー数が2000万人を突破しているメタマスクの準備方法は専用記事で確認できる。

関連:「MetaMask(メタマスク)」とは|月間2000万人超が利用の仮想通貨ウォレット

関連:MetaMaskとは? 実際に使用しながら使い方を解説 CONNECTV・動画解説

アービトラム自体はまだベータ版であり、資金が拘束されたり、最悪の場合に失ったとしても、生活に困らない範囲での利用が推奨されている。

The Arbitrum Odysseyのベータ期間中、システムに過剰な負荷がかかることも想定される。特典NFTに発行上限はないので、ネットワーク遅延やガス代(ネットワーク手数料)の高騰が発生している場面では、状況が沈静化するまで待つよう推奨されている。特典NFTの請求(Mint)に手数料はかからないが、ガス代はウォレット残高から支払われることに留意したい。

関連:イーサリアムL2ソリューションの「Arbitrum」、運用資産が2日で約10倍に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
05:55
ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析
K33リサーチは仮想通貨ビットコインが過去最高値から36%下落した現在の相場を「感情主導の行き過ぎ」と分析している。現在の価格乖離が長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントと見ている。
05:35
グレースケール、米国初でジーキャッシュETFの登録申請を提出
グレースケールが仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を対象としたETFの登録申請を米SECに提出した。実現すればジーキャッシュに特化した初のETFとなり、同社は過去1カ月間でXRP、ドージコイン、ソラナの投資信託もETFに転換している。
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧