はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「イーサリアムは現物ETFローンチで5000ドル超える可能性」Bitwise幹部が予想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム現物ETFを分析

米暗号資産(仮想通貨)運用企業BitwiseのMatt Hougan CIO(最高投資責任者)は16日、米国でイーサリアムの現物ETFがローンチされれば、イーサリアムの価格は最高値を更新し、5,000ドル(約78万円)を超えていくだろうと予測した。

ビットコイン現物ETFと比較して、イーサリアム現物ETFの資金流入の方が原資産の価格に大きな影響を与えるとHougan氏は分析。ただし、イーサリアムは、最高値をすぐには更新しないだろうとも述べている。

Hougan氏が最高値更新に時間が必要だと考える理由は、グレースケールがすでに提供し、今回ETFへの転換を目指している投資信託「ETHE」から資金が流出していく可能性があること。同様の現象は、ビットコイン現物ETFがローンチした際にも起きていた。

関連初日のビットコイン現物ETF出来高、40億ドル超 グレースケールがリード

この理由からHougan氏は、ETFローンチ後の最初の数週間はイーサリアムは価格変動が大きくなるとの見方を示している。しかし、年末までには最高値を更新すると予想し、資金流入が市場の予想以上になれば、さらに価格は上昇していく可能性があると述べた。

ビットコインETFとの比較

Hougan氏が、ビットコイン現物ETFよりもイーサリアム現物ETFの方が原資産の価格に与える影響が大きいと考える理由は需給関係にある。同氏はまず以下のように、現物ETFローンチ後のビットコインの需給を単純比較した。

  • ETFで購入されたビットコイン:26万3,965BTC
  • マイナーが採掘したビットコイン:12万9,181BTC

その上でHougan氏は「現物ETFローンチを市場が織り込み始めた23年10月からは110%以上、1月のローンチからは25%超ビットコインが上昇していることは驚くことではない」としている。

これを踏まえHougan氏は、イーサリアム現物ETFの資金流入の方が影響が大きいと考える理由を以下の通り3つ挙げた。

  • イーサリアムの方が短期のインフレ率が低いこと
  • ビットコインのマイナーと違って、イーサリアムのステーカーはイーサリアムを売る必要がないこと
  • イーサリアム供給量の28%がステークされ、ロックされていること

関連「イーサリアム現物ETFに最初の18か月で2.4兆円の純流入」Bitwise予測

なお、今回の分析でHougan氏はETFではなく、「ETP(上場取引型金融商品)」という用語を使っている。この2つは厳密に区別すべきとの指摘が上がっているが、理解のしやすさを考慮して本記事は「ETF」を使用して執筆した。

関連「仮想通貨のETFを今後承認する前に対策が必要」米議員がSEC委員長に書簡送付

ETPとは

「Exchange Traded Products」の略。ETFやETN(上場投資証券)などの金融商品の総称とされている。

▶️仮想通貨用語集

米国のイーサリアム現物ETFは、Bitwiseら発行企業側の書類を米証券取引委員会(SEC)が承認すれば、取引が開始される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
06:02
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 投資家ヘッジに応じて=報道
ブルームバーグによると、リップルが11月に実施した5億ドルの株式売却で、投資家に3〜4年後に最低10%の年間リターン保証で未上場株式を売却する権利を提供していた。企業価値は400億ドルと評価されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧