WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨のETFを今後承認する前に対策が必要」米議員がSEC委員長に書簡送付

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ETFで対策要求

暗号資産(仮想通貨)大手ベンチャーキャピタルParadigmで政府業務を担当するAlexander Grieve氏は15日、米議員2名が米証券取引委員会(SEC)のGary Gensler委員長宛に送付した書簡をXで公開した。

書簡の中で議員はビットコイン(BTC)の現物ETF(上場投資信託)等の金融商品について、投資のリスクが高いなどと問題を指摘。SECにはこのような金融商品を承認する義務はないとし、今のリスクを考慮すれば承認すべきではないとも述べ、投資家保護対策を講じるよう求めた。

今回書簡を送付したのは民主党の上院議員であるLaphonza Butler氏とJack Reed氏。書簡は今月11日付けである。なお、書簡の中ではETFではなく、さらに包括的なETP(上場取引型金融商品)という用語を使っている。

ETPとは

「Exchange Traded Products」の略。ETFやETN(上場投資証券)などの金融商品の総称とされている。

▶️仮想通貨用語集

両議員は仮想通貨は価格変動が大きいなどと指摘し、仮想通貨ETPのような特有の大きなリスクがある商品に一般の国民が投資できるようにするためには、正確で包括的な情報を提供することが重要であるとした。

その上で、FINRA(金融取引業規制機構)の最近の調査を引き合いに出し、「仮想通貨に関するブローカーと個人投資家のやりとりの約70%が、公正な開示ルールに違反していた」と述べている。中には、仮想通貨と現金を同一視したような説明がなされているケースもあり、投資家の誤解を招いているなどと指摘している。

また、本来はビットコインのETPである商品が、ETFと名付けられて提供されていることも問題視した。SECへの提出書類などで本来ETPである商品がETFと表現されていると指摘している。

議員は、ETPとETFの違いは小さいかもしれないが、重要な相違点があると説明。例えば、ETPは1940年投資会社法の完全な保護を受けられないと述べている。そして、ETPには複数の基本的な投資家保護対策は講じられていると認識しているが、両者の違いを個人投資家に伝わるようにすべきだと要求した。

関連「ビットコイン現物ETFへの流入資金の多くは新規マネーではない可能性」JPモルガン分析

議員の要求

上述したように議員は書簡の最後では「リスクを考慮して仮想通貨のETPを承認すべきではない」と述べているが、その前にSECに対して3つの内容を求めている。

まず1つが「ビットコインETPについて、ブローカーや投資アドバイザーと投資家のやりとりを注意深く調査すること」。これは投資家が正確で完全な情報を入手できているかを確認することが目的だ。

2つ目が「仮想通貨のETPを勧めたブローカーや投資アドバイザーを調べること」。これはブローカーらが、SECが求めるように顧客の利益を最優先しているかを確認するよう要求している。

そして3つ目がETFではなくETPという用語を使うこと。議員はこういった取り組みによって投資家保護が強化されると主張した。

関連SEC、ビットコイン現物ETFを2対3で上場承認 委員長ら経緯と見解を明かす

現在はイーサリアム(ETH)の現物ETF承認に注目が集まっているが、議員は仮想通貨の金融商品の承認を抑制すべきだと訴えている。ビットコインは価格操作や詐欺が課題だが、他の仮想通貨はさらに脆弱性が高いと指摘した。

なお、書簡は、単純に返信を待っているとだけ書いて締めくくられている。

関連「イーサリアム現物ETFの5月の承認確率は35%まで低下」ブルームバーグのアナリストが指摘

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
初心者が学ぶトレード知識 CoinPostアプリで個人投資家に優位性を
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/15 水曜日
07:49
欧州中央銀行、デジタルユーロの実験に参加する36社の決済企業を決定
欧州中央銀行は、2027年開始予定のデジタルユーロのパイロット実験に参加する36社の決済サービス企業をユーロ圏から選出。将来的なデジタルユーロの発行可能性に向けて準備を進める。
07:40
米大手取引所コインベース、中国本土向け登録要件緩和
米大手仮想通貨取引所コインベースが、中国本土居住者への口座登録を開放したと報じられた。中国国民IDと本土住所での本人確認が可能になり、従来必要だった香港住所とパスポートの提示は不要に。同社は取引可否など詳細を公式には説明していない。
07/14 火曜日
21:55
テスタ × 渡辺創太 デジタル金融、ぶっちゃけ投資はどう変わる?|WebX2026
WebX 2026のデジタル金融対談を詳報。テスタ氏はビットコインを有事のヘッジと位置づけ、渡辺創太氏は株式トークン化の本命は2029年と予測。金商法移行とパーペチュアル合法化が市場に何をもたらすかを読む。
15:59
トークン化MMF・RWA、兆円市場への本格シナリオ|WebX2026
ブラックロック・フランクリン・テンプルトン・Securitize Japanが登壇。トークン化MMFの3つのユースケース、DeFiとの連携条件、トークン化株式の可能性、そして「2033年に3,000兆円市場」へ日本がどう挑むかを徹底討論。WebX 2026レポート。
15:10
ドップラーとSBIデジタルファイナンスが提携、XRP金融インフラを整備
ドップラーファイナンスとSBIデジタルファイナンスが機関投資家向けXRP金融インフラの整備に向けた戦略提携を発表。XRPおよびトークン化資産を活用した機関向けソリューション開発と日本市場でのトークン化金融インフラ普及を共同で進める。
13:55
ロビンフッドチェーン、初週でDEX取引量5000億円突破 ミームコインが牽引
ロビンフッドが1日にローンチした独自L2「ロビンフッドチェーン」が、稼働初週でDEX取引量31億ドル超を記録し、ソラナ・BNBチェーンに次ぐトップ5入りが判明した。一方、実際の取引を牽引したのは同社が注力するRWAではなくミームコイン市場だった。
13:12
暗号資産ETF解禁へ、金商法改正の意義と課題|WebX2026
金商法改正で暗号資産が投資商品として法認知される。WebX 2026で木原誠二議員・河合健弁護士・保木健次氏が議論したETF解禁・申告分離課税20%・責任準備金・レバレッジ規制緩和の論点をレポート。
11:35
米ニューハンプシャー州知事「ブロックチェーン基本法」に署名、仮想通貨の権利を保護
米ニューハンプシャー州でブロックチェーン基本法が成立。仮想通貨の自己保管や決済利用、マイニング、ステーキングなどを法的に保護し専門の裁判部門も設置する。
11:00
中国の幹部検察官ら、匿名仮想通貨やミキサーの利用をマネロンの推定根拠にすべきと提案
中国の最高人民検察院のウェブサイトに、仮想通貨を利用したマネーロンダリングの規制に関する提案が掲載された。現時点では法的拘束力はないが、中国の最高検察機関が掲載した内容であるため関心を集めている。
10:41
インフキュリオンとDCP、DCJPYの決済基盤連携で基本合意
インフキュリオンとDCPが、トークン化預金DCJPYを軸とした決済基盤の社会実装に向け基本合意書を締結。AIエージェントが自律的に決済を行う時代を見据え、カード決済・給付金・目的別貯金の3領域でユースケース検討を始める。
10:13
100億円から1兆円規模へ、JPYC・JPYSC両代表が語る円ステーブルコインの事業戦略
現在130億円規模にとどまる円ステーブルコイン市場。WebX 2026でJPYC・SBI VCトレード・Startale Group 3社が語った1兆円シナリオ、規制緩和の課題、機関投資家向け展開の全容をレポートする。
09:20
トランプ大統領、クラリティー法の可決を上院に要請
米トランプ大統領は急逝したグラム議員を追悼しつつ、仮想通貨市場構造法案(クラリティー法)の審議推進を上院に要請した。法案では倫理条項をめぐり与野党の対立が続いている。
09:02
次世代決済の分岐点、サークル・JPモルガン・ソラナ責任者が対談|WebX2026
ステーブルコインかトークン化デポジットか、サークル・JPモルガンキネクシス・ソラナ財団が「競合ではなく用途別の共存」と言う答えを示した。アジアでのUSDC実装事例から、エージェンティックコマースという次の波まで、WebX2026の議論をレポートする。
08:00
アジアは仮想通貨大国になれるのか?政策・信頼・流動性の三本柱を問う|WebX2026
台湾新法・信頼の設計・流動性のオンショア化——アジアが仮想通貨大国になるための三本柱を、立法委員葛如鈞氏、ジーエスアールCJ氏、バックパックのカン・サン氏が議論した。
08:00
米クラリティー法、上院審議再開で4週間の最終局面へ
米上院が会期を再開し、クラリティー法の採決に約4週間の審議期間が残された。グラム議員の死去とマコーネル議員の欠席で共和党の余裕は事実上ゼロとなり、倫理条項の決着と民主党票の獲得が法案の成否を握る。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧