はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

暗号資産のデジタルウォレット、Bitget WalletとMetaMaskの機能比較と選び方

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産(仮想通貨)の普及に伴い、デジタルウォレットは資産管理の重要なツールとなっています。本記事では、デジタルウォレットの基本概念から種類、選び方、そして代表的なウォレットの例を解説します。

暗号資産を安全に管理するためには、適切なウォレットの選択が不可欠です。それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合ったウォレットを選ぶことが重要です。

目次
  1. デジタルウォレットとは
  2. ウォレットの種類と特徴
  3. 代表的なウォレット
  4. ウォレット選びのポイント
デジタルウォレットとは
暗号資産を安全に管理・保管するための必須ツール
基本概念と役割
定義
暗号資産を安全に管理・保管するためのデジタルツール。実際の通貨を保管するのではなく、ブロックチェーン上の資産にアクセスするための「秘密鍵」を管理します。
主な役割
暗号資産の送受信
残高確認・履歴管理
DApps接続
NFT保管・管理
DeFiプロトコル連携
ウォレットの種類
分類基準 種類 特徴
接続状態 ホットウォレット インターネットに接続された状態で利用
コールドウォレット オフラインで資産を保管
管理方法 カストディアル 第三者(取引所等)が秘密鍵を管理
ノンカストディアル ユーザーが秘密鍵を自己管理
理想的なウォレットの条件
セキュリティ 使いやすさ 互換性 機能性
  • 秘密鍵の安全管理
  • マルチシグ対応
  • 二要素認証
  • 直感的なUI
  • 多言語対応
  • 初心者向けガイド
  • 複数チェーン対応
  • 主要DApps連携
  • 標準規格準拠
  • スワップ機能
  • ステーキング対応
  • ポートフォリオ管理
サポート体制
24時間対応のカスタマーサポート、充実したヘルプドキュメント、コミュニティフォーラムなども重要な要素です。

代表的なホットウォレット

現在、様々なホットウォレットが利用されています。ここでは、主要なホットウォレットの特徴を紹介します。

主要ウォレット機能比較
機能
Bitget Wallet
MetaMask
対応チェーン数
130以上
EVM対応チェーン
DApp接続
20,000以上
多数対応
スワップ手数料
0.30%
0.875%
クロスチェーン対応
29チェーン間で直接ブリッジ
9チェーン間で対応
ガス代支払い
USDT/USDCで支払い可能
(GetGas機能)
各チェーンのネイティブトークンのみ
Gasサービス
10チェーンでSwap、送金、
DApp全場面でGas代付
Swapのみ対応
QRコード決済
WalletConnect、
Solana Pay、
各国QRコード対応
WalletConnect対応
ユーザー保護基金
3億ドル
なし
歴史・実績
2018年設立
8,000万ユーザー
2016年設立
業界最長の実績
ステーキング機能
内蔵(最大50% APY)
外部サービス連携が必要
決済カード連携
Mastercard & Visa提携
プリペイド仮想カード対応
Apple Pay/Google Pay連携
Bitget Walletカード(近日)
Mastercard対応
対応デバイス
ブラウザ&モバイル
Telegram Mini App
ブラウザ&モバイル
※ 各ウォレットにはそれぞれの強みがあり、用途に応じて選択することが重要です

Bitget Wallet – 背景

2018年に開発されたBitget Walletは、「Crypto for Everyone(すべての人に暗号資産を)」というビジョンのもと、誰もが簡単に暗号資産を利用できる環境の実現を目指しています。

マルチチェーン集約やクロスチェーン取引といった機能を業界に先駆けて実装し、ノンカストディアル(非預託型)ウォレットとして、ユーザー自身が秘密鍵を完全に管理・保有できる設計になっています。

現在では130以上のブロックチェーンネットワークをサポートし、世界中で8,000万人を超えるユーザーに利用され、2025年末までに1億ユーザーを超えると予想されるマルチチェーン対応ウォレットです。

特徴

業界最高水準のセキュリティ

総額3億ドルのユーザー保護基金は業界最大規模を誇り、予期せぬ損失に対する強固な保障体制を構築しています。また、最先端のMPC(マルチパーティ計算)技術を採用することで、秘密鍵を複数の場所に分散して管理し、単一障害点によるリスクを排除しています。

オンランプ/オフランプ機能

Bitget Walletは、ウォレット内で直接暗号資産の購入・売却ができる包括的なオンランプ/オフランプ機能を提供しています。直接200以上の暗号資産を購入でき、25以上の暗号資産を売却することが可能です。

オンランプとは、円やドルなどの法定通貨をビットコイン、イーサリアムなどの暗号資産に変換して購入するプロセスのこと。オフランプはその逆で、「暗号資産を法定通貨に戻す出口」に例えられます。

決済方法も多様で、Apple Pay、クレジット/デビットカード、MoonPay、PayPalに対応しています。さらに、MastercardとVisaの両社と提携しており、グローバルな決済ネットワークを活用して安全かつ迅速な取引を実現しています。

米ドル運用Plus機能

出典:Bitget Wallet

Bitget Walletは「米ドル運用Plus」という機能を提供しています。この機能は、USDCを活用したドル建ての資産運用サービスで、年率10%(APY)の基準利回りを提供します(利回りは市場状況により変動)。

    主な特徴
  • 透明性の高い運用:オンチェーンで運用状況をリアルタイムに確認可能
  • 柔軟な資金管理:24時間365日、いつでも入出金が可能
  • 簡単な開始方法:複雑な取引操作は不要で、アプリから直接開始できる
  • 日次利息反映:利息は毎日計算され、アカウントに反映される

多様な利用シーンに対応

ブラウザ拡張機能とモバイルアプリの両方を提供しており、デスクトップでのDeFi取引からモバイルでの日常的な送受金まで、あらゆる利用シーンにシームレスに対応しています。130以上のブロックチェーンをサポートするマルチチェーンウォレットとして、ユーザーは一つのウォレットで全ての資産を管理可能です。

さらに、暗号資産を使った実生活での決済機能を拡充しています。ウォレットアプリ内のショッピング機能を通じて、ユーザーはホテルの予約、ゲームクレジットの購入、各種ギフトカードの購入など、日常的なサービスを暗号資産で直接支払うことができます。

暗号資産決済カード(Visa, Mastercard)との連携により、実店舗での支払いにも対応しており、暗号資産を現実世界でシームレスに使用できる環境を提供しています。

GetGas機能

出典:Bitget Wallet

最大の特徴は「GetGas」機能です。通常、各ブロックチェーンで取引を行うには、そのチェーン専用のネイティブトークン(ETH、BNB、MATICなど)をガス代として準備する必要がありますが、Bitget WalletではUSDTやUSDCで全チェーンのガス代を支払えます。これにより、複数チェーンを利用する際の煩雑さが解消されます。

包括的な機能とエコシステム

出典:Bitget Wallet

20,000以上のDAppsとの連携により、DeFi、GameFiなど、Web3のあらゆるサービスにアクセス可能です。また、内蔵されたステーキング機能により、ウォレット内で直接資産運用ができ、最大50% APYの収益を得ることも可能です。

MetaMask

2016年にConsenSysによって開発された、Web3ウォレットの先駆者的存在です。イーサリアムとEVM互換チェーンに特化しており、世界中で最も広く利用されているウォレットの一つです。

長年の実績により、開発者コミュニティのサポートが充実し、豊富なドキュメントやリソースが提供されています。完全にオープンソース化されており、透明性の高い開発が行われています。

ウォレット選びのポイント

適切なウォレットを選ぶことは、暗号資産を安全に管理する上で極めて重要です。特にマルチチェーン時代において、以下の点を考慮することが推奨されます。

マルチチェーン時代のウォレット選択基準
1
対応チェーンの幅広さ
複数のブロックチェーンを利用する場合、幅広い対応が重要
例:Bitget Wallet(130+チェーン)なら、ほぼ全てのチェーンに対応
2
ガス代管理の簡便性
各チェーンのネイティブトークンを準備するのは煩雑
GetGas機能があれば、USDT/USDCで全チェーンのガス代を支払い可能
3
資産保護の仕組み
万が一のハッキングやトラブルに備えた保護策
ユーザー保護基金があれば、追加の安心感を得られる
4
DAppエコシステムへのアクセス
DeFi、NFT、GameFiなど多様なDAppsへの接続性
20,000以上のDApps対応なら、ほぼ全てのサービスを利用可能
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/13 土曜日
15:00
日本のRWAトークン化の最前線、市場の特徴や展望は?|WebX2025
日本のRWAトークン化市場についてWebXでディスカッションが行われた。最前線にいるプレイヤーを招き、市場の特徴や展望、制度上の課題などについて話してもらった。
10:35
ビットコイン上昇鈍化、株との相関崩れる:トレジャリー企業動向と利下げ観測が焦点|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは上値の重い推移を続けている。米株価指数や金(ゴールド)が最高値圏に位置している一方で、ビットコインは上昇に伸び悩んでいる。その背景は?
10:00
コインベース、SECの文書破棄を問題視 裁判所に制裁求める 
仮想通貨取引所コインベースが米証券取引委員会の公文書破棄を問題視し、連邦裁判所に制裁措置を求めた。ゲンスラー前委員長のメッセージが破棄されていたことが監査で判明した。
09:45
Blockstreamら3社、東京で非公開のイベント開催
仮想通貨ビットコインのインフラ開発企業Blockstreamらは東京で非公開のイベントを開催。テーマは「ビットコインとRWAでアジアの金融変革を推進する」である。
08:40
イーサリアム、機関投資家需要拡大でオンチェーン活動が過去最高水準到達
Cryptoquantの最新レポートによると、イーサリアムは機関投資家の需要拡大により強固な上昇サイクルを示している。
07:10
ポリマーケット、90億ドル評価で資金調達検討 チェーンリンク提携も
予測市場プラットフォームのポリマーケットが90億ドル評価での資金調達を検討している。競合のカルシも50億ドル評価での調達を進めており、両社の成長が加速している。
06:30
WLFI、トークンバーン提案で99%の賛成票を獲得
ワールド・リバティ・フィナンシャルがWLFIトークンの買い戻し・バーン提案を発表した。現在99.57%の賛成票を獲得し、流通量減少によるパフォーマンス改善が期待される。
06:10
ジェミニがナスダック上場実現、ウィンクルボス兄弟はビットコイン100万ドル到達を予想
ウィンクルボス兄弟の仮想通貨取引所ジェミニがIPO上場を果たした。株価は28ドルから40ドル超に上昇し、ビットコイン100万ドル予想も発表した。
05:45
テザー社、米国規制対応ステーブルコインUSATを発表
テザー社が米国規制準拠のドルステーブルコインUSATを発表。ホワイトハウス仮想通貨評議会の元高官ボー・ハインズ氏がCEOに就任。
09/12 金曜日
16:00
AIと仮想通貨がもたらすサイバー空間の新たな脅威|WebX2025で語られた国家安全保障・金融リスク
大型Web3カンファレンス「WebX」では「クリプト・サイバーリスク: 国家安全保障、金融、Web3」をテーマとしたパネルセッションが開催され、金融犯罪や仮想通貨犯罪を助長すると同時に防止にも役立つという二面性を持つテクノロジーの使用に焦点が当てられた。
14:52
GateグループCEOのハン博士がCEX・DEX市場動向を解説、今後の日本展開計画も明らかに|WebX2025
Gate.ioのリン・ハンCEOがWebX 2025で登壇。世界3,600万ユーザーを抱える同社がCEXとDEXの市場分析を発表。2030年までのビットコイン価格予測や日本でのライセンス取得、2025年中の日本市場参入計画について言及した。
13:55
ギャラクシー・デジタル、800億円相当のソラナを取得 ノボグラッツCEOは「ソラナシーズン」と評価
「ソラナシーズン」とみなすギャラクシー・デジタルは過去24時間で231万SOLを取得。フォワード・インダストリーズへの16.5億ドル投資参加に関連する動きか。
13:14
米国でハイパーリキッドETF申請計画|Paypalもステーブルコイン提案へ参加
バンエック社が米国でハイパーリキッドのステーキングETFを米国で申請予定。パクソス社もペイパル連携でステーブルコイン提案を発表。
13:00
ソラナ(SOL)の将来価格予測|ETF承認期待と今後の見通し
ソラナ(SOL)は「イーサリアムキラー」として注目される暗号資産です。イーサリアムより圧倒的に速くて安いため、多くのアプリで使われています。 2025年は特に注目の年です。米国…
12:02
CryptoQuantがETH上昇サイクルを高評価 Hyperliquid(HYPE)最高値更新はETF申請など追い風に
データ分析企業CryptoQuantがイーサリアム(ETH)の上昇サイクルを高く評価した。一方、資産運用大手VanEckがHyperliquid(HYPE)の現物ステーキングETF申請を発表。これらが材料視され、HYPEは過去最高値56.1ドルを記録するなど前週比23%上昇。機関投資家のアルトコイン投資拡大が鮮明になっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧