
IPO上場初日に株価40ドル超に上昇
ウィンクルボス兄弟が創設した米仮想通貨取引所ジェミニ・スペース・ステーション(GEMI)が12日にナスダック上場を果たした。株価はIPO格28ドルから一時40ドル超まで上昇した。現時点では32ドルで取引されている。
ジェミニは1,500万株超のクラスA株を1株28ドルで売却し、4億2,500万ドルを調達した。同社は当初24〜26ドルの公開価格を予想していたが、これを上回る価格設定となった。
上場初日の株価上昇は、今年上場したフィギュア・テクノロジー・ソリューションズやサークルなど他の仮想通貨企業と同様の動きを示している。フィギュアの株価も上場初日に公開価格から約24%上昇していた。
2014年に設立されたジェミニは仮想通貨の取引プラットフォームと管理サービスを提供している。創設者のタイラーとキャメロン・ウィンクルボス兄弟は、IPO後も議決権の約94.5%を維持する見込みだ。
価格予想
タイラー・ウィンクルボス氏は同日のCNBCインタビューで、ビットコインが金の立ち位置を破壊すれば100万ドルに達する可能性があると予測。同氏は「ビットコインは金2.0だ」と語り、現在の11万6,000ドルから10倍の上昇余地があるとの見方を示した。
また、キャメロン・ウィンクルボス氏は、ビットコインは決済システムよりも価値保存手段として機能すると語り、「金でコーヒーを買わないのと同じように、ビットコインが取引通貨である必要はない」と説明した。
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