CoinPostで今最も読まれています

「直近のビットコイン市場に懸念」米経済番組でブライアン・ケリー氏が指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブライアン・ケリーが指摘するBTC市場の懸念要素
米CNBC経済番組でブライアン・ケリー氏は、新規参入を示す”とあるデータ”に変化が見られないと懸念点を指摘。その上で、「通常、反発の最終レッグは大きく強含みな売買となる。」などと次の上昇局面を示唆した。

ビットコイン強気派のブライアン・ケリー氏が指摘する、BTC市場の懸念要素とは

米仮想通貨ヘッジファンド、BKCM社の創設者でCEOのブライアン・ケリー氏は、CNBCの番組「Fast Money」で、現在のビットコイン市場の見通しに不安要素があると語った。

「現在、ビットコインについて心配しているのは、アドレスの増加が見られないということだ。私がその点を観察するのは、ファンダメンタルズだからだ。(アドレスの増加は)新しいお金の流れだ。そのため、実際にアドレスの増加が見られることが必要だ。」

また、ビットコインを通貨ヘッジとして利用し始めている機関投資家もいるが、まだ投機的であり、「真の買い手」が参入するのを見る必要があると付け加えた。

同時に、ケリー氏は、自身が抱いているビットコインに対する懸念は、短期的なものだと述べ、昨今の波乱に満ちた世界情勢の動きは、ビットコインにとっては追い風になるだろうと、強気姿勢は崩していない。

深まる米中貿易摩擦やアルゼンチンペソの急落など、世界経済における不安要素は枚挙に遑がない。

「この状況は、ビットコインにとっては究極の嵐だ。機関投資家がこの資産クラスを受け入れ始めたのと同時に、世界の複数の通貨が崩壊し始めている。この組み合わせが、ビットコインに大量の資金を集中させることになった。これがビットコインがこのような状況で優れたパフォーマンスを見せた理由だ。」

さらに、現在の相場サイクルの中でも、もう一段階、価格上昇のチャンスがあると見ているようだ。

「もう一回上昇局面があると思う。通常、ビットコインや他のコモディティでは、反発の最後のレッグは通常、かなり大きく強含みな売買となる。」

避難資産としてのビットコイン

ケリー氏は、先週、同じくCNBCの番組「Squawk Box」において、今年に入りビットコインが、金(ゴールド)を補完する、または代替となる資産クラスとして、伝統的な投資家や機関投資家がマクロヘッジとして取引を開始していると述べた。

司会者は、歴史的な資金との逃避先となってきた金とビットコインの相関指数が去年の0.496から、ここ3ヶ月には0.827に増加した事実に触れ、ビットコインが避難資産となったのだろうかと質問した。

それに対し、ケリー氏は、価格変動の大きいビットコインに対し避難資産という表現は好まないとしながらも、多くの人々が、デジタルゴールドとしてのビットコインを資産の避難先に選んでいると答えた。

そして、中国元安への懸念からビットコインへの資本逃避が起きているのかとの質問には、「中国からの資本逃避が将来起こるだろうとの前提の下」、韓国やベトナムをはじめとする東南アジアかビットコイン並びにテザーなどのステーブルコインへの資本逃避が見られるようだと述べている。実際、世界における1日の仮想通貨取引量の50%から60%は、アジアが占めているとも付け加えた。

また、ビットコインは、現在は、金のような価値の保存手段としての役割が強い「コモディティ」という段階に達しているとケリー氏は言う。 しかし、最終的には、価値の交換手段=通貨としての段階に達するだろうと予測している。

CoinPostの関連記事

重要サポート割れでビットコイン(BTC)大幅続落、閑散続くアルト相場の関心指数は?|仮想通貨市況
ドル円、米国株急騰の影響で下げ足を強めた仮想通貨ビットコインチャート。軟調な展開続くリップルやイーサリアムのアルトコイン情勢では、検索ボリューム推移考察から一般投資家の関心指数が露わに。
国内景気は不況を示唆する「リセッション」にあるのか?内閣府が基調判断を下方修正|仮想通貨ビットコイン市場への影響を探る
日本政府が発表した「景気動向指数」が、3ヶ月連続で悪化した。リセッションが深刻化すると恐慌に陥るとされるが、世界的金融危機など地合い悪化時の仮想通貨市場への影響を探る。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧