- ギフトカードの取引にブロックチェーン導入
- 日本最大のギフトカードマーケットプレイスAmatenが、取引にブロックチェーンを導入するため、シンガポールのブロックチェーン企業aelfとの提携を発表。旧式の技術を革新し、グローバルな事業展開を目指す。
Amatenがブロックチェーン導入
日本最大のギフトカードマーケットプレイスAmaten(アマテン)が、全ての取引をブロックチェーン上で行って業務をグローバルに拡大していくことを目的に、aelfと提携したことを発表した。aelfはシンガポールのブロックチェーン企業だ。
Amatenは日本最初のギフトカード取引所として2012年に誕生。当時のビジョンはギフトカードの流動性を高めることだった。現在は、Amazon、iTunes、Goolge Play、楽天、Netflix、Playstation、Nintendoなど26種類のギフトカードの売買ができる。
現在のギフトカードの形式は、物理的なカードかデジテルコードで、発行や交換を安全に行うことができない。物理的なカードは製造からの流れを追跡することや在庫管理が困難で、コストもかかり、デジタルコードは電子メールを経由するため、セキュリティ面で問題がある。
このような問題点を解決するために、透明性が高く改ざん耐性の高いブロックチェーンを導入する。カードの流れを追跡することも容易になるだろう。今後は、ギフトカードを、ブロックチェーン上で管理・交換ができるデジタルアセットに変換するという。
ギフトカード業界が化粧品業界と同じ水準にまで急速に成長している一方で、2018年は1200億円相当のギフトカードが使用されなかった。そんな中でも、Amatenの年間総取引高は120億円に達し、ギフトカードのマーケットプレイスとしてリーディングカンパニーに成長している。
Amaten会長の金澤朝海氏は、今回の提携について以下のように語った。
ギフトカードに使用されている現在のシステムと技術は完全に時代遅れで、90年代半ばの技術が未だに使われている。サービスの迅速化やコスト削減などを目指す必要があるために、ブロックチェーンを導入しようとaelfとの提携を選択した。
古く複雑な既存システムを再構築し、真にデジタル化された、超高速で不正不可能な新デジタルギフトカード業界の未来に、心から興奮している。