- AWSで大規模障害発生、仮想通貨取引所にも影響を及ぼす
- 米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の大規模障害の影響で、人気ソシャゲアプリやキャッシュレス決済サービス、仮想通貨取引所の入出金サービスなどに不具合が発生した。
AWSで大規模障害発生、仮想通貨取引所にも影響を及ぼす
米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は23日、午後1時ごろから大規模通信障害が発生したことを発表した。関東地方のデータセンターで不具合が起きたという。
Amazonの子会社であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)は、オンデマンドクラウドコンピューティングプラットフォームとして幅広く使われており、利用企業は国内でも数十万社にも及ぶとされる。
今回の大規模障害では、アズールレーンやシノアリスなど人気ソシャゲアプリへのログイン障害や、ペイペイなどの大手キャッシュレス決済サービスで決済や入金ができなくなるなど、利用者に混乱も生じていることが確認された。
【緊急メンテナンスについて①】
— SINoALICE -シノアリス- (@sinoalice_jp) August 23, 2019
13:00より実施中の緊急メンテナンスは、利用中の外部クラウドサービス(AWS)の障害に起因しており、状況の改善を待つのみとなっております。
17:30までに本障害が解消しない場合は、8月23日18:00帯~8月23日23:00帯のコロシアムの開催を中止とさせていただきます。
仮想通貨市場にも波及
AWSの利用企業は広範に渡るため仮想通貨市場も例外ではなく、断続的な接続障害に伴い、入出金サービスや、チャートの描画などに影響を及ぼした。
13時ごろより当社が利用しているAmazon Web Serviceの大規模障害に伴い、断続的な接続障害が発生しています。入出金サービスや、チャートの描画など、一部サービスのご利用にご不便をおかけしており申し訳ございません。なお、取引注文に関しては遅延などの影響はございません。
— Zaif(ザイフ) – 仮想通貨取引所 (@zaifdotjp) August 23, 2019
世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスの代表CZ氏も、キャッシングサービスに問題が発生している件について報告。国際的な影響に対し、協力・監視することを表明した。
AWS is having an issue, mostly with caching services, affecting some users globally. We are working with them and monitoring the situation closely.
— CZ Binance (@cz_binance) August 23, 2019
非中央集権を謳う仮想通貨であるが、主要取引所の取引では、AWSのようなクラウドコンピューティングソリューションに依存している現状も否めない。昨年11月に発生したサーバー障害(Amazon internal DNS問題)でも、韓国最大手の仮想通貨取引所「Upbit」のサービスが利用できなくなった経緯がある。