CoinPostで今最も読まれています

【後編】ビットコインマイニングエネルギー危機を解決する5つの方法

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Googleが行うグリーンエネルギーの購入
マイニング者はGoogleと違って一つのチームではないためこの解決策は現実的でないと言えるでしょう。
環境に優しい動力源(パワーソース)に移行する方法
再生可能なエネルギー源の価格が高く、アクセスポイントが少ないためこれらの条件げ良くなるまで動力源の変更を考えるマイニング者は全体の僅か一部と考えられます。
追加ビットコイン報酬システムの導入
マイニング者をより動機付けすることで不可能ではない解決策と言えるでしょう。
Proof of Stake(PoS)マイニング過程への変更
再生可能エネルギー源利用者を優遇するようなシステムを加える。
最良なゼロカーボンソリューションを提示したチームに報酬
環境科学者及び仮想通貨のエキスパートの委員会が一つ一つの提案を考察し解決策を出したチームに報酬がわたる。

前半ではマイニングによる環境破壊について触れさせていただきましたが、現在深刻化するビットコインマイニング環境問題の5つの解決策について可能性がある選択肢をご紹介します。

環境問題の解決する5つの方法とは?

  1. Googleと同じようにクリーンエネルギーを購入し、環境への悪影響を減らす方法です。

    しかし、これはあまり見込みがありません。なぜならGoogleと違ってマイニング者は一つのチームではないからです。

  2. より環境に優しい動力源(パワーソース)に移行する方法です。

    例えばウィーンにあるHydroMinerは再生可能な水力発電力を利用してビットコインマイニングをしています。

    しかし、再生可能なエネルギー源の価格が下がり、アクセスポイントが増えるまでは動力源の変更を考えるマイニング者は全体の僅か一部だけでしょう。

    現在、中国やロシアのように再生可能エネルギーが発達していない国にとっては上記の2点が障害になっています。

  3. 再生可能な動力源の利用による追加ビットコイン報酬システムを導入することで、マイニング者をより動機付けする方法です。

    これはプログラムをアルゴリズムに直接組み込むか、もしくは証拠提示に対する支払いとして実現できます。

    マイニング者への支払い過程をアップデートすることは難しいですが、不可能ではありません。

  4. 一捻り加えたProof of Stake(PoS)マイニング過程への変更です。

    例えば所持コイン数によってブロック取引の有効度を決めるPoSに、再生可能エネルギー源利用者を優遇するようなシステムを加えることができます。

    しかしこれは③と同じように現在のシステムに多額の投資をしてきたマイニング者から強く反対されるでしょう。

  5. 最良なゼロカーボンソリューションを提示した最初の個人もしくはグループに1000Bitcoin(約19億3千万円)を報酬として与える方法です。

    環境科学者及び仮想通貨エキスパートの委員会が一つ一つの提案を考察し、その中から5つのソリューションを候補としたビットコイン保持者投票を行います。

    公平の保証及び報酬の供給として少量のビットコインを投票料金として徴収します。

    そうすることでコミュニティ総意の元、ソリューションが実行されます。

    この方法の鍵は報酬の資金供給にあるため、上記の投票料金システムが不可能となると、重大な欠点が生じてしまいます。

まとめ

現在のマイニング過程を変えずに最後までやり通すという主張も考慮しなければなりません。

マイニング費用が高くなりすぎたときのためにブロック生成に必要なエネルギー量を減らすシステムが用意されています。

真の自由市場は資本家に革新の余地を与えます。大金が絡むと、効率よく利益を絞り出すためのソリューションが生み出されます。

エネルギー費用が一番の出費であるため、最も革新的なソリューションはエネルギー及びその費用を削減することを目標として作られます。

不足する資源を巡るオープン市場競争が環境への悪影響を減らし、システムをバックアップするエネルギー価値を透過的に割り当てることでスコアカードが生まれると思います。

環境への影響と本当に重要な現実問題を解決する仮想通貨のバランスが必要です。

最終的には、スコアカードはマイニング継続が支持されていることを示すと思います。

5 Ways to Solve the Bitcoin Mining Energy Crisis

Dec. 11, 2017 by Mark Fidelman

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

5つの解決策をご紹介しましたが、ビットコインは中央集権で成り立っていないため、ルールを決めることが大変難しくなっています。

今後は政府側がマイニングにおける規制を作り始めるのではないでしょうか?

今回の解決策の中では3、4、5のような報酬が得られるという方法が現在濃厚と考えられ、自分の利益だけでなく、ビットコインの世界の環境整備と環境保護を目的にマイナーが結束してこの問題に向き合う必要があるでしょう。

これらは、マイナーのみが行えることになってくるため、解決することはかなり難しいこととなりますが、2018年にはイギリスの電力消費量よりもマイニングによる電力消費が多くなると言われていることも考えると早急に対応していく必要があるでしょう。

合わせて読みたい記事はこちら

【前編】ビットコインマイニングエネルギー危機を解決する5つの方法
ビットコインマイニング費用と環境への影響が深刻化しています。ビットコインマイニングには大量のエネルギーが必要であり、二酸化炭素排出による環境問題が話題になっており、今後の環境保護に向けた対策が早急に必要になってくるでしょう。
ビットコインマイニングの消費電力が世界159ヶ国の各消費量より多い現状
ビットコインの需要が増えていくにつれて、ビットコインマイニングの電力消費量も上昇しています。既に世界中の159ヶ国それぞれの消費電力量よりも多く消費していて、2018年10月にはイギリスの総電力消費量をも凌駕するのではないかと予想されています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア