- 仮想通貨ビットコイン、Googleの関連検索で異変
- 8月29日から「BTC」の検索数が急増し、「bitcoin」や「ビットコイン」の検索数を大幅に上回った。世界的な現象となっており、仮想通貨の市場操作を訝る声も上がっている。
仮想通貨ビットコイン、Googleの関連検索で異変
これまでの「ビットコイン」や「bitcoin」は、検索数で「BTC(ビットコインの通貨単位)」を下回ることはなかったが、8月29日から「BTC」の検索数が急増し始め、「ビットコイン」や「bitcoin」の検索数を現在も大幅に上回っている。
「BTC」の検索数は、2017年末にビットコインが20,000ドルの最高値をつけた時と比べても大幅に上回っている。通常、価格上昇に比例して検索数も増加するが、検索数の急増以前に価格上昇がなかったこと(8月29日にはビットコインが急落した)などから、人為的な操作を疑う声もある。
投資家のグレン・グッドマン氏は、価格操作疑惑について次のように指摘した。
「ビットコインを買った後に、恣意的に「BTC」検索を増やした人物がいるのではないか。
グーグルでの「BTC」という単語の検索数のトレンドを分析してビットコインを自動で売買するアルゴリズムを使っているトレーダーらが存在するが、彼らが大量のビットコインを購入し、価格が上がったところで売り抜ければボロ儲けだ。」
「BTC」検索数の上昇は世界的なトレンドとなっているが、暗号通貨のニュースと分析のウェブサイトであるKryptografenでは、上昇開始前後の変化がルーマニアで比較的大きかったことから、ルーマニアで同トレンドが始まった可能性があるとしている。
価格操作ではないとの見解
Cointelegraphによれば、「BTC」検索数上昇について価格操作ではなく、より単純な説明があるという。
それは、現在バハマを襲っている、大型台風「ドリアン」の影響だ。同国通信サービス大手のバハマテレコミュニケーションカンパニー(略称:BTC)が大きな被害を受けており、地元メディアがそれについて広く報道している、という理由である。
Cointelegraphは
早とちりなメディアによって仮想通貨市場には価格操作がはびこっているという物語がまた広まってしまう
としている。
しかしながら、検索数のトレンドが世界的なものであること、検索数の増加が人為的なものである形跡があることから価格操作を完全に否定できるものではなく、真偽のほどは定かでない。