イーサリアム2.0のテストネットをローンチ
イーサリアム2.0の開発者が、今週テストネットのローンチを開始することが分かった。
イーサリアム2.0のシャーディングのクライアント「Prysm」を作成している、米Prysmatic LabsのPreston Van Loon氏が、自身のクライアントに向けて準備が完了したことを報告。今週クライアントを統合したテストネットを立ち上げると説明した。
今回のテストネットは、ETHのスケーラビリティ改善を目指すイーサリアム2.0のローンチに向けた最終段階だ。
イーサリアム2.0では、トランザクションの処理能力の大幅な向上が期待できるシャーディングを導入するほか、イーサリアムのスケーラビリティ問題の解決策が実行される予定だ。
PoSへの移行
さらに、コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoS(ETHのステーキング)へ移行。初期段階にあたるフェーズ0でビーコンチェーンを実装し、投資家から注目度のたか買いPoSへの移行へが行われる。
パソコンや電力に対する負荷の大きなマイニング(採掘)依存のPoWに代わり、コインの保有量に応じてブロックの生成・承認する権利が得られるのがPoSだ。この移行でもスケーラビリティの向上が望める。
ビーコンチェーンについては、テスト期間が最低でも3カ月は必要なため、メインネットのローンチは早くても来年1月か第1四半期中(1月から3月)になる。
その後はフェーズ1から2へと段階的にアップグレードしていく予定だが、フェーズ0よりは作業が簡素化されているという。時期は2020年後半か、おそらく2021年春になる。
参考資料 : TRUSTNODES