OTC取引にチャットボット導入
ロンドンを拠点にする金融スタートアップAiX社が開発したチャットボットが、12月から仮想通貨市場で利用されることが分かった。
チャットボットとはプログラムで自動会話を行うツール。この機能を仮想通貨のOTC取引に導入するという。これによってトレーダーは人間が仲介することなく取引を円滑に行うことができる。先行して仮想通貨市場に導入された後、2020年第1四半期には、株や為替など伝統金融商品の取引にも活用する予定だ。
AiX社の人工知能を活用したチャットボットは、取引前後の処理や交渉のサポート、また取引内容のクリアリングハウス(清算機関)への送信といった業務を自動的に行うことができる。
ユーザーは「Telegram」か「Symphony」のメッセージングツールを通してチャットボットを利用し、AiXで本人確認を行った後に取引を開始することが可能だ。
AiX社CEOのJos Evans氏は、チャットボットについて「複数の当事者間の交渉も行える上、取引の全システムの自動化もできる」と説明。機関投資家が匿名で取引することもできると語った。欧州規制機関のルールにも準拠しているという。
現時点で、仮想通貨企業50社が現在システムの導入作業を行っており、50社が導入開始を待っている状況にある。12月のローンチまで具体的な社名は明かさないと話したが、大手企業が含まれているという。
参考資料 : CoinDesk