- マネーロンダリングとテロ資金供与との戦い
- 米国財務省は仮想通貨を介したマネーロンダリングおよび犯罪資金供与に対する規制を強化しています。
米国財務省のテロリズム・金融犯罪・情報分析担当次官(TFI)であるSigal Mandelker氏は上院銀行住宅都市委員会の場で、資金洗浄・テロ資金供与対策条例の新たな改定が、仮想通貨の増大する脅威を規制することに繋がるだろうと証言しました。
多くの金融機関が、2018年5月より行使される「デュー・デリジェンス」ルールを含めた条例に遵守するよう、新たに取引規制を設けることを求められるでしょう。
Mandelker氏は仮想通貨取引所がその条例の主な対象であると述べ、財務省・金融犯罪執行機関連絡室(Financial Crimes Enforcement Network:通称FinCEN)が取引所と協力しながら規制を強めていくことを求めています。
彼女は仮想通貨による犯罪組織の資金移動を防ぐ策を以下のように表明しました。
「仮想通貨プロバイダや取引所が条例を遵守し、健全な運営が行われることを保証するためFinCENは調査を最優先しています。FinCENに登録されたおよそ100の取引所だけでなく、登録されていない取引所の動向についても細心の注意を払っています」
また、FinCENは国税庁と協力し、取引所が現存の規定に従い適切な運営を続けられるよう行政指導を行なっています。
さらに、米国が他国と連携をとりながら仮想通貨を取り締まる方針であることにも触れました。
また、欧州連合(EU)はテロ資金供与を防ぐため、米国と同じく金融機関への規制強化を続けている最中です。
Mandelker氏は、米国の仮想通貨取引所であるBTC-eの閉鎖および、そのオペレーターであると噂されているAlexander Vinnik氏を引き合いに出し、FinCENがすでに規制の強化を始めていると強調しました。
Treasury Official: Department Working With IRS to Police Crypto Exchanges
Jan. 17, 2018 by Nikhilesh De
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