- ドイツとフランスがG20財務相会合でビットコイン規制共同提案
- フランスは以前よりG20での規制提案をコメントしていましたが、今回でドイツもその提出規制案の提出を支持することが明らかになりました。
ドイツとフランスがG20財務相会合でビットコイン規制案を提出する、と朝日新聞社が報じました。
仮想通貨「ビットコイン」について、ドイツとフランスが国際的な規制を呼びかける。
情報提供元:朝日新聞デジタル
仮想通貨投機が過熱している現状
仮想通貨元年と言われた2017年、ビットコイン価格は1月の約10万円から12月には200万円台まで上昇し、20倍にまでなりました。
しかし1月には韓国と中国の仮想通貨禁止の報道(※韓国は後に政府が公式発表して撤回)によりビットコイン価格が暴落し、取引所によっては一時100万円を下回っていました。
ビットフライヤーやコインチェックがテレビCMを放映したことで、新規の参入者が多く存在していると思われますが、仮想通貨相場は激しく乱高下するため、現状では投資家に対しての保護が十分に行われているとは言えません。
その結果、世界各国に投機リスクの面で問題視されています。
正しい規制により健全化を目指す
ドイツとフランスの関係閣僚は、18日にパリで共同で記者会見を開きました。
その中で、ルメール仏経済・財務相は以下のように述べました。
「われわれは同様の懸念をいだいており、ビットコインを規制したいという考えを共有している」
情報提供元:朝日新聞デジタル
流れとしては、フランス銀行(中央銀行)の元幹部などと共同でビットコイン取引のリスクを分析、その後規制案を作成し、G20で提案するとのことです。
また、アルトマイヤー独財務相は以下のように述べました。
「市民に対して、リスクを説明し、規制でリスクを低減するという責任が我々にはある」
情報提供元:朝日新聞デジタル
以前からフランスはビットコイン規制についてコメントしていた
フランス財務大臣Bruno Le Maire氏は、以前フランスニュース番組LCI出演時に以下のようにコメントしていました。
「私は次のG20開催国(アルゼンチン)に4月の首脳会合でビットコインについて議論をする必要があることを提案します」
「明らかに投機のリスクがあるため、それを考慮・考察し、他のG20メンバーとともにビットコインを規制しなければなりません」
また、12月15日には欧州連合(EU)加盟国および法律制定者が、ビットコインおよび他の仮想通貨取引所プラットフォームでの資金洗浄およびテロ資金供給対策としてより厳しい規制について合意しました。
まとめ
各国の銀行等が独自仮想通貨を研究し、本格参入する前に、どのような形であれ仮想通貨規制については急速に整備されていくと思われます。
規制と聞くと悪いイメージを持つ投資家の方々が多いと思われますが、正しい形での最低限度の規制(※「禁止」ではなく「規制」)は市場の健全化に繋がりますので、プラス要素も大きいと思われます。
しかしそれも規制内容次第ですので、今後の仮想通貨市場を左右するであろうG20の内容は要注目と言えるでしょう。