- ビットコイン先物の影響
- ビットコイン先物でビットコイン価格はある程度コントロール出来るようになるため、機関投資家達は価格の乱高下を作り出し、利益を得ることができるとしています。そしてこの乱高下のサイクルは、故意的に繰り返される可能性があります。
- アルトコインの価値
- 多くの取引所のアルトコインの売買で、ビットコインが使用されています。つまり、アルトコインの価値は、ビットコインの価値の上に成り立っていると仮定すると、ビットコイン価格の変動がアルトコインに与える影響も大きいと言えるでしょう。
ビットコインの先物は、仮想通貨市場をコントロールする鍵となるのか?
ウォール・ストリートの投資家達が、ビットコインの先物を通じて仮想通貨市場をコントロールすることは可能なのでしょうか?
先日1月15日の週の暴落を考慮すると、その質問に足しての回答は、「可能である」と言えるかもしれません。
先週の市場暴落中に、Redditでこの暴落はCBOEのビットコイン先物コントラクトが1BTC当たり$10,900(約120万円)で期限を迎える1月17日水曜日の東部標準時午後4時に終わるという噂が流れていました。
あるRedditユーザーは、その時間までのカウントダウンも投稿していました。
結果的に、ビットコインの価格は先物契約の期限が切れた直後に暴騰することはなかったものの、アルトコインはその数時間後には値を戻し始めていました。
先物戦略
多くの機関投資家達は、先物契約を使用してビットコイン価格を下落させ、支持線で損切りトリガーを設定し、価格をさらに下落させ暴落のように見せかけることで、賢く安値で購入するのです。
これは、未熟な投資家達に恐怖を与え、信用売りの支持や損切りさせることに繋がります。
この戦略で、ウォール・ストリートの投資家達は、戦略的に価格を下落させ、非常に安値でビットコインを購入した後に、再度ビットコイン価格を前例のない水準まで暴騰させる可能性があります。
結果、推測するに、彼らは一旦暴騰時に利益を確定し、このサイクルを繰り返し、ビットコイン価格が下落上昇する度に、利益を増やして行くのではないでしょうか。
価格関連性
興味深いことに、仮想通貨市場はアルトコインの下落上昇と同時に変動しているようです。
取引所で、調和的な価格の下落上昇が起きているのは全体の問題なのでしょうか。
この答えは少々曖昧ではありますが、考慮すべき事柄もあると考えています。
多くの取引所がビットコインを共通の通貨として扱っており、多くの投資家達がアルトコインの売買にビットコインを使用していることで、ビットコインが下落して行くと、多くのアルトコインも下落し、その逆もまた然りだとうことが言えるでしょう。
さらに、多くの取引所が取引に法定通貨ではなく、ビットコインを使用しているのも考慮すべき事柄の一つです。
投資家にとって、一度法定通貨を取引所に追加すると、毎度法定通貨に戻すのではなく、仮想通貨同士で取引した方が容易なのです。
そして、アルトコインの価格はビットコインベースであり、法定通貨ベースではないため、ビットコイン価格が法定通貨に対して、下落または上昇した際にも、多くのアルトコインは一般的にその動きと連動します。
つまり、アルトコインの法定通貨建ての価値は、アルトコインのビットコイン建ての価値及び、ビットコインの法定通貨建ての価値を介して定められており、ビットコインが大きな影響を与えていると言えます。
よって、アルトコインの価値は、ビットコインの価値の上に成り立っていることを考慮すると、市場自体がビットコインと関連していて、ビットコイン先物契約で仮想通貨市場全体をコントロールすることは容易と言えます。
次のテストは、1月26日金曜日に期限が切れるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコインの先物契約です。
仮想通貨市場が回復していることを考慮すると、この先物契約が切れた後に暴落するかどうかは定かではありません。
Bitcoin Futures: A Way to Control Cryptocurrency Markets?
Jan 21, 2018 by Eric Eissler
参考記事はこちらから