仮想通貨市況
ビットコイン(BTC)市況
27日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比+0.03%の78.7万円。
明け方にかけてショートカバーによる300ドル幅の上昇が見られるも、19日高値付近の7430ドルで大きく跳ね返され、上昇分を帳消しにした。直近相場は、急騰直後の急落で「全戻し」を繰り返すなど、極めて不安定な地合いにあると言える。
国内外の出来高水準を鑑みても、腰を据えた現物取引よりも証拠金(レバレッジ)取引を中心とした”足の速い資金”が中心にあり、少なくとも現時点ではスキャルピングといった超短期トレード以外の旨味が少ないことを如実に示している。
今後の展望
チャートパターンとしては、短期的には三尊形状(天井圏ではない)の見方もでき、18日以降の反落時に凌いでいる7100ドル付近のネックラインを割り込めば、急落リスクが高まりそうだ。
一方、あくまで想定されるシナリオの一つになるが、日足レベルでの逆三尊(緑)が成立すれば、迫る半減期2020に向けた中・長期トレンド転換の起点となる可能性も考えられる。(赤矢印)
当然、直近最安値6,500ドル(約70万円)を底割れてしまった場合、ロンガーのロスカット連鎖によるオーバーシュートも起こり得るだろう。
NYダウ平均など日米株式市場がATHを更新し続けるなか、仮想通貨市場の市況悪化から中期5,000ドル以下の予想も散見され始めた。買い指値で下髭キャッチを狙うにしても、専業で貼り付けない場合はIFDOCO注文などでポジション(建玉)を手仕舞うための「逆指値」は予め入れておきたい。
デリバティブ動向
年内最後のDeribit Optionsにおける最大級のオプションカットが日本時間17時に、CMEの先物SQが25時(日本時間深夜1時)に迫っており、案の定BTC価格は膠着している。
ダウンサイドリスクも警戒されるなか、オプション市場における相場の過熱感を示す、プットコール・レシオ(PCR)が-20%と急落している点は若干気がかりだ。
元オプションディーラーらが分析を行うコインカレッジで解説されている通り、コール24,520、プット16,068の巨大建玉が抜け落ちた後、行使後の新たなポジションにも市場の関心が高まっている。
Deribit Options(3ヶ月)
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) December 27, 2019
価格:$7200
コール建玉:30100(+2%) 売買代金:177(+28%)
プット建玉:20076(+5%) 売買代金:79(+7%)
PCR:53%(-20%)
赤】12/27 17:00 C 24520 / P 16068
緑】1/3 C 1700 / P 1257
黄】1/10 C 63 / P 82
青】1/31 C 3754 / P 2644
青】2/28 C 62 / P 23 pic.twitter.com/KSQd1Aeisd