テキサス州規制機関が投資ガイド最新版を発行
米テキサス州の規制機関「Texas State Securities Board」が、仮想通貨は投資リスクが高いと注意を促していることが分かった。
本組織は証券業界の規制を整備し、投資家を保護することを目的とする機関だ。2020年に入り、投資ガイドの10周年記念版を発行した。
仮想通貨の投資リスクが高い根拠として、仮想通貨の価格変動が非常に大きいことを指摘。リスクが高い上に、専門家でないと投資について理解することが困難だと述べている。
逆に価格変動の大きさからハイリターンへの近道とみなす人々は、詐欺などに利用される可能性があるとも指摘。また、高齢者や退職者でさえ、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)や仮想通貨マイニングプールへの投資に勧誘されている現状があると説明した。
仮想通貨投資の注意事項として最も重要なことは、州に登録している企業で取引を行うことだと呼びかけた。仮想通貨に関連する商品に対しても、テキサス州は厳しい登録制度を設けていると伝えている。
利用する企業の基本情報が分からない場合は、仮想通貨投資を行わないように注意も促した。基本情報とは企業のトップが誰か、企業がどこにあるのかといった内容だ。また、企業が高い利益を約束する場合、それを裏付ける企業の財務情報や監査記録の開示を求めるよう忠告している。
上記の他に本ガイドでは、投資詐欺についても詳しく説明。仮想通貨に関連する事案への対策は本機関の主要業務になっているという。2019会計年度に開始した調査の内30%が、仮想通貨に関連している事案だと述べた。
参考資料 : Texas Investor Guide