ETH2.0フェーズ0:最新状況
ヴィタリックの予測によると、仮想通貨イーサリアム(ETH)の次世代ブロックチェーン『イーサリアム2.0』におけるフェーズ0のマチルクライアントのテストネットを4月に開始できる公算が高い。
マチルクライアントテストネットで問題がなければ、メインネットのローンチに着手ことができる。
先週、『フェーズ0』プロトコルに関する監査結果が発表。一部、変更を推奨する内容があったものの、全体的にフレームワークは監査成功に至った。
創設者のヴィタリックはTheBlockの取材に対して、すでに指摘された部分の修正作業に取り掛かっているが、予想以上に時間が必要になる可能性があると話した。
具体的に監査機構に指摘された内容は、ブロックの提案機能とP2Pネットワークのシステムに当たる。
ブロックの提案機能の問題は、情報漏洩防止に関するもの。もう1つの課題である「P2Pネットワークシステム」はアンチスパム(DOS)に関連した機能だ。
ヴィタリックによると、P2Pに関する問題は以前にも現行のイーサリアムネットワークでも確認されたもので、当時も解決に至っている。一方のブロックの提案機能の問題については、監査機構に推奨された『Single Secret Leader Election』メカニズムを導入する方向に進めているという。
今後の日程
いわゆるフェーズ0のビーコンチェーン実装の監査は終了したが、メインネットのローンチが直ちに行われるわけではない。現時点では、上記の改修を含めバグを発見するためのバウンティープログラム(報酬精度)も開始している。
フェーズ0の最も望ましい方向は、マルチクライアントのテスネットを稼働し、一定の期間内で問題あるか確認する。仮に問題がなければメインネットのローンチに移る。2015年にローンチされたETH1.0の道のりに似ている。
メインネットローンチにおける確実な日程は予想し難いが、4月にマルチクライアントのテスネットを開始できると見ている。
参考:TheBlock