仮想通貨アドレスの犯罪履歴、確認可能に=Etherscan

違法行為に関連するアドレスをリアルタイム追跡

イーサリアムやERC20トークンの取引履歴などをチェックできるウェブサイト「Etherscan」が、違法行為に関連するETHやウォレットアドレスのブラックリストを自動で作成する機能を追加した。ユーザーはコインに疑わしい履歴がないかチェックできる。

ハッカーのアドレスへ送金するなど、ユーザーが犯罪に巻き込まれるリスクを低減させる。

この機能の名称は「ETHProtect」。機械学習を利用した監視エンジンを使用して、詐欺行為が疑われるアクティビティに関するユーザーレポートを毎日発行する。

Etherscanのブログ記事によると、疑わしいアクティビティには、ハッキング、詐欺、フィッシング、その他の不審な活動が含まれ、ETHProtectは常時稼働し、新しく汚染されたアドレスをリアルタイムで追跡し識別するという。

ブラックリスト掲載のアドレスには警告を表示

ユーザーがEtherscanでブラックリストに登録されたウォレットを検索すると、赤いバナーが出現し、そのウォレットに含まれる資金が以前に犯罪行為に関与していたことを、次の画像のように知らせてくれるようになった。

サンプル例では「警告!このアドレスは取引所Upbitのハッキングと関連するアドレスから資金を受け取っています。やり取りする際には注意してください」と警戒を呼び掛ける文章が表示されている。

また、ブラックリストに登録されている仮想通貨の取引履歴を調べることも可能だ。資金がいつ不正に使用されたのか、またその後の資金の動きを追うこともできる。

あるアドレスの所有者が、自分のアドレスが誤って犯罪履歴と結び付けられていると考えた場合は、Etherscanに申し立てることが可能だ。

 イーサリアム考案者ヴィタリックも支持

この新機能についてはユーザーから称賛の声と共に「将来、このようなツールは検閲に使われるのではないか」という懸念の声も挙がっている。

これに対して、イーサリアムの創設者であるヴィタリック・ブテリンは、以下のように回答。Etherscanの新しい機能を支持した。

(Etherscanの)今回の取り組みは合理的だ。専門家ではない人々は、詐欺について警告してくれる認知的な助けを必要とする。私たちは、まったく介入されていない情報環境ではなく、利便性を高める方法で介入された情報環境を望む。


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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します