ビットコイン擁護派の元大統領選候補アンドリュー、米国の全成人に2000ドル給付案

給付手続きで混乱が発生

米国失業保険申請数は、11日までの1週間で524万人に上り、過去3週間で1800万人を超える事態に。米国では、新型コロナウイルスに係る経済対策として、条件付きで国民1人あたり1200ドルを給付することが決定、配布が開始された。

およそ8000万人が対象とみられるこの給付金を求め、銀行のオンラインサービスに人々が殺到、U.S.バンクやPNCなどの一部の大手銀行のサイトがダウン状態になるなど、混乱が生じている。

こういった事態に対し、より強い政策を求めているのが、ビットコイン擁護派として知られ、すでにアメリカ大統領選からの撤退を表明しているアンドリュー・ヤンだ。

同氏は撤退表明後も非営利団体HumanityFowardを率い、精力的に活動を行っている。

同氏は、成人以上の米国民に対し、2000ドルの給付を主張している。またこの給付案は一回限りのものではなく、新型コロナウイルスによる危機が続く間としている。

この主張には大きな反響が寄せられ、賛成や批判の声を含め、議論が行われている。アメリカの成人人口(18歳以上)は2018年の時点で2億5000万人を超えており、給付が3か月続くと仮定した場合、その費用は単純計算で1.5兆ドルに及ぶという。

とはいえ、今回の1200ドル給付に対し銀行のオンラインサービスがダウンするなど、需要に対応できず混乱が生じる例が出てきているのは、フィンテック業界にとっては好機ともいえるかもしれない。

ツイッターの創業者で、現在は決済サービス企業スクエアのCEOを務めるジャック・ドーシーは、スクエア社の送金アプリCash Appで給付金が受け取れることをツイッターでアピールしている。

同アプリではビットコインを購入することができる。

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また、ヤンはユニバーサル・ベーシックインカムの擁護者でもある。

ユニバーサル・ベーシックインカムとは全ての人間に対し毎月一定額を支給し、最低所得保障を行うというもので、UBIとも略される。

アメリカの起業家イーロン・マスクなど、著名人に支持者も多くいるUBIだが、費用、社会的影響の大きさから、実際に存在する例も実験段階にとどまっているものがほとんどだ。

スペインは4月初頭にこのユニバーサル・ベーシックインカムの導入を発表して大きな話題を集めたが、その給付には条件があり、ユニバーサル(普遍的)ではないとの指摘も出ている。


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