ビットコインキャッシュがハードフォークへ
仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)は15日、ネットワークをアップグレードするためのハードフォークを実行する。
P2P形式の電子マネーとして普及を目指すBCHは、プロトコルの最適化やアップグレードを通してスケーラビリティの向上を一つの大きな目的に掲げたロードマップがある。今回のアップグレードでは、主に4項目の変更が行われる。
コンセンサスルール
1.スクリプト実行時に行う署名チェック方式の変更:「SigChecks」
2.文字列内のバイトを逆順にするオペコード「:OP_REVERSEBYTES」の追加
ポリシー
3.メモリプール内のトランザクションチェーンの制限を25から50へ変更
資金調達プラン
4.鉱夫活性化インフラ資金計画を支援
アップグレードハードフォークは、日本時間5月15日21時(UNIXタイムスタンプ:1589544000)を予定している。
今回のアップグレードに先駆け、BCHの開発を行う「Bitcoin ABC」は3月、開発を進めるために資金調達を開始することを発表している。電子マネーとして日常的にBCHを利用するユーザーの期待通りに機能するようなシステムを構築できるように、資金調達をしながら開発に必要なリソースを提供していくとした。
本資金調達プランは、マイナーや取引所、その他の企業にBitcoin ABCを支援する機会を提供しながら、明確な見返りも与えられるものであると説明している。
BCHは先月8日、ビットコイン(BTC)に先駆けて半減期を迎えた。採掘報酬が半分になり一部のマイナーが撤退、ハッシュレートやプールのステータスの低下も確認され、一時的にブロック生成が遅延するといった影響がみられた。
今回予定されるハードフォークでは、各取引所の対応に注意したい。国内大手取引所bitFlyerやコインチェックは、BCHの入出金の一時停止を予定している。アップデートハードフォークは、事前に公表されていたもので、通貨分裂の影響は低いと見られている。
ビットコインキャッシュ(以下、BCH)のハードフォークが日本時間 5 月 15 日(金)午後 9 時以降に予定されています。これに伴い、当社では 5 月 15 日午後 4 時頃から、BCH のお預入/ご送付を停止する予定でございます。
— bitFlyer status (@bitFlyer_status) May 11, 2020
【BCH入出金について】
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) May 11, 2020
ビットコインキャッシュのハードフォークが日本時間5月15日21時以降に行われる予定です。これに伴い、Coincheckでは5月15日16時頃を目安にビットコインキャッシュの入出金を一時停止予定です。
参考資料 : Bitcoin ABC