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5月のビットコイン日平均出来高、日本円が米ドルに次ぐ2位に浮上か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本円の存在感高まる

データサイトCoinmetricsによれば、仮想通貨(暗号資産)ビットコインの5月における日平均取引高で、日本円が米ドルに次ぐ世界2位にランクインしていたことがわかった。2018年の仮想通貨バブル崩壊以降、日本円の存在感は低下傾向にあった。

出典:Coinmetrics

全世界の法定通貨建のビットコイン取引は1日あたり12億ドル。内、米ドルが5億3900万ドルと半数を占め、日本円は3億8000万ドルの出来高で全体の3割ほど占めている。

ユーロや韓国ウォン、イギリスポンドも上位に入っているが、割合では大きな差が付いており、ユーロの場合は日本円の半分以下にとどまる。

一方、coinlibでビットコイン(BTC)の24時間マネーフローを確認すると日本円の比率は低い。5月のデータでは同月12日に迎えたBTC半減期思惑などで、一時的に日本円が流れ込んだ可能性もある。

出典:coinlib

群を抜くテザー取引高

なお、テザー(USDT)建てのビットコイン取引高は、全てのステーブルコイン建てのビットコイン取引高のなかでも群を抜いている。

出典:Coinmetrics

データによると、同じ5月において、上述の法定通貨を含めすべての法定通貨・ステーブルコイン建のビットコインの日平均取引高は35億ドルだったが、テザーは計21億9200億ドルで全体の6割以上のシェアを占めるなど、さらに存在感を強めている。

ステーブルコインには、取引所バイナンスが発行するBUSDやサークル社が管理するUSDCなども利用されているが、先行者利益で大きなアドバンテージを持つテザーと比較すると、広く普及するには至っていない。

テザーは、法定通貨を取り扱わない多くの取引所で主要な基軸通貨として利用されているだけでなく、中国人トレーダーが多く利用するOTC取引でも多く売買されていることも需要につながっている。

ブルームバーグの最新の仮想通貨市場レポートで、テザーに対する高い需要が今後も継続し、いずれ時価総額2位のイーサリアム(ETH)を超えると予想。「グローバル準備通貨への代替として普及が進めば、米ドルステーブルコインの成長を止める要素はほとんどない」、と見ている。

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