はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

AIが仮想通貨を含む金融市場を支配する日

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「機械学習(マシンラーニング)」を用いた予測が急発達
近年では、Googleの機械学習を活かした「フライトの遅延予想」や、「仮想通貨の市場変動」が予測されるケースが増えてきました。
仮想通貨にもAIの時代
人工知能(Artificial Intelligence; AI)は、すでにヘッジファンドの業務である取引や資産運用などを引き継ぎはじめており、このまま発展することで、近い将来「仮想通貨市場を支配」する可能性もあります。

アルゴリズムの台頭

ここ数年の間、私たちは”予測精度”を向上させるため、データサイエンスを幅広く採用するようになりました。

その結果、驚異的な進歩を遂げ、さまざまな業界に革命をもたらしています。

特に「投資業界」への影響は大きく、浅い知識や研究ではもはや通用しません。

時代を先取りしたいのであれば、相応の取り組みが必要になったのです。

機械学習を用いた予測と適正化

「機械学習(マシンラーニング)」は、今年最もホットな流行語の一つとなっています。

よく誤解されがちですが、「機械学習(Machine learning)」と「人工知能(AI)」は別物です。

機械学習は人工知能の一種ではありますが、コンピューターシステムが新たなデータを取得するたびに、「学習、改良、そして本質的な進化」させるものになります。

世界的なIT企業である「Google」は、すでに”フライトの遅れを予測”するために機械学習を利用しています。

例えばフライトを予約する際、AIによって過去のフライトの遅れをリサーチ、原因(悪天候や遅着など)を詳しく調査します。

十分な情報が一致して、遅延の可能性が高いと判断された場合、その情報は顧客の検索結果に表示され、予約前のユーザーに警告を行うことができます。

機械学習の恩恵を享受しているのは、もちろん「Google」だけではありません。

教育、医療、旅行、ビジネス、マーケティングを含む、さまざまな業界に革命を起こしているのです。

仮想通貨業界のマシンラーニング

仮想通貨界においても、パイオニアが道を開いています。

Silo」は、24時間ごとに市場の95%を占める仮想通貨を見分けるため、市場変動およびブロックチェーンを解析するようなアルゴリズムを開発しました。

このアルゴリズムは、機械学習以外にも幅広く採用されており、信頼度の高い通貨のリアルタイム解析に基づいています。

これにより、仮想通貨社会の信憑性や、どの通貨が採用されているかといった本質的な部分がわかります。

最後に、アルゴリズムはトークンを分散購入します。

それにより、1つのSiloトークンが、数十種類の原資産(BTC、ETH、NEO、Qtum、など)を有し、最初から流動性を持つことになります。

人工知能(アルゴリズム)で利益を最大化

昨今の仮想通貨ブームにより、大勢の新しい投資者が新規参入してきました。

しかし、取引に不慣れな投資家たちが投資先に関する正確な情報を得ることは容易ではなく、その結果、大勢が損失を出してしまいます。

投資すること自体にリスクがある上に、最近ではICO詐欺も増えているという現状があります。

そのため、Facebookを含むソーシャルネットワークは、ICO広告を全面禁止することを決定しました。

ユーザーをサポートするために、一部の企業では機械学習を利用して、よりスマートで迅速な投資判断を行えることを目指しています。

大手ブロックチェーンベンチャー企業「Signals」は、ユーザー自身にアルゴリズム・トレーディングモデルを作成させることで、仮想通貨取引に革命を起こそうとしています。

このモデルの作成には、機械学習に対する予備知識や、プログラミングの技術を必要としません。

最初のステップとして、ユーザーは複数のインジケーター(指標)を選択し、それらすべてを組み合わせるだけで済むのです。

これにより、成功率を評価するためのトレーディングモデルを投資前にテストすることができます。

一定のプログラミング知識があるデータサイエンティストおよび開発者であれば、全く新たな収益システムが開かれる可能性があります。

一から新たな取引インジケーターを開発し、「Signals Indicator Marketplace」を通してほかのユーザーにアクセス権限を与えて収益化させることができるのです。

このプラットフォームの最終目標は、ユーザーが取引選択を最適化するため、リアルタイムデータをもとに作成した取引モデルにより、利益を得る機会を提供することです。

仮想通貨業界を席巻する人工知能(アルゴリズム)

あなたがこの数年間、情報から隔離された山奥などに住んでいない限り、人工知能(アルゴリズム)の影響がますます強まっていることについて十分実感しているはずです。

人工知能は、すでにヘッジファンドの業務を引き継いでおり、膨大な数の資産運用、資産売却および取引業者の雇用を奪おうとしています。

実際に、人間の従業員を人工知能に置き換えることを決定したヘッジファンドは、人工知能(アルゴリズム)を取り入れてない競合他社を大幅に上回る成果を上げています。

仮想通貨ヘッジファンドの発展と繁栄に伴い、人工知能(アルゴリズム)を利用した取引技術が、仮想通貨市場を支配するのも時間の問題かもしれません。

HOW MACHINE LEARNING COULD REINVENT THE WAY WE INVEST IN CRYPTOCURRENCIES

Feb. 20, 2018 by Pini Raviv

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧