はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル基盤利用「マネータップ」の戦略示す、SBIホールディングス経営近況報告会

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マネータップ活用の推進

SBIホールディングスは26日、経営近況報告会を行い、同社が提供するマネータップの今後の戦略などに関して説明を行った。

現在、日本政府は25年にキャッシュレス決済の割合を4割にまで伸ばすことを目標に掲げているが、SBIはこの流れに乗じ、マネータップのさらなる活用を図っていきたい意向を示している。

マネータップとは、リップル社が提供するRippleNetを利用したスマートフォン向け送金アプリだ。

このマネータップをより普及させるための戦略として、SBIは以下の三つの方針を明らかにしている。

  • 金融機関とWin-Winのサービス提供
  • API統合サービス活用
  • プリペイドチャージ事業者との接続

金融機関とWin-Winのサービス提供

SBIは金融機関と協力し、マネータップの個人利用者そして金融事業者の双方にメリットが享受されるようなエコシステムを構築している。

例えば、個人間送金においては入出金の手間や手数料が発生するチャージ型のウォレットアプリと異なり、銀行口座間の即時決済が可能だ。

また、全銀ネットや既存インフラのCAFISの利用が厳しくなる中で、マネータップの存在は地方銀行など金融機関にとっても、非常に便利なものになると説明。

今後マネータップのネットワークに参加する金融機関をさらに増やし、マネータップの利便性の向上を推し進めるとしている。

API統合サービス活用

サービスの展開加速を目的に、イスラエルのOpenlegacy社のAPI統合サービス活用し、安価かつ迅速なAPI基盤接続を可能とするシステムの構築を掲げた。

これにより、多くの金融機関においてマネータップのサービスが利用しやすくなることで、さらなる実用化を進めたい意向だ。

国内金融機関からの出資受入後は、技術連携の強化や国際送金に関する取り組みを推進するため、Ripple社からの出資受入も視野に入れているとした。

プリペイドチャージ事業者との接続

SBIはプリペイドチャージ事業者へのマネータップの導入も進めている。例えば、今年1月にはPayPay、3月にはLINEPayにサービス提供をしている。

このリップル技術基盤のマネータップを介することにより、既存のインフラであるCAFIS等を利用せずにチャージすることが可能になることで、手数料の削減が可能になるという。

さらに、マネータップを導入することで、銀行およびプリペイドチャージ事業者の接続開発費が不要になるなど、事業コストの大幅な削減にもつながるとしている。

コスト削減妨げる既存インフラ

今年一月には上述したように、住信SBIネット銀行株式会社が、PayPay株式会社の提供するスマートフォン決済サービス「PayPay」への、API接続を用いたリアルタイム口座送金機能の提供を開始。

これによりPayPayの利用者は、「PayPay」アプリ内の銀行選択画面にて住信SBIネット銀行を選択し、「PayPay」への口座登録が完了すると「PayPay」残高へ即時に入金ができるようになった。その後、LinePayにもサービス提供を開始するなど、サービスは拡大の一途をたどっている。

これら入金プロセスにはマネータップが既存インフラを介在しないことから、送金手数料などの大幅な削減につながっているという。同社代表を務める北尾氏は、新技術を応用したマネータップを利用することで、これまで手数料削減を妨げてきた既存インフラの寡占状況に風穴を開けたいと、その強い意志を示している。

参考:SBIホールディングス 経営近況報告会

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
05:55
ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析
K33リサーチは仮想通貨ビットコインが過去最高値から36%下落した現在の相場を「感情主導の行き過ぎ」と分析している。現在の価格乖離が長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントと見ている。
05:35
グレースケール、米国初でジーキャッシュETFの登録申請を提出
グレースケールが仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を対象としたETFの登録申請を米SECに提出した。実現すればジーキャッシュに特化した初のETFとなり、同社は過去1カ月間でXRP、ドージコイン、ソラナの投資信託もETFに転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧