はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国当局、大物仮想通貨OTCトレーダーを「拘束」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

RenrenBitの創設者が拘束

中国の大手仮想通貨OTC・貸付プラットフォームRenrenBitの共同創設者Zhao Dongが、警察に身柄を拘束されたことが報じられた。身柄の拘束は事情聴取が目的とされているが、中国の警察当局による仮想通貨OTC取引に関わる資金洗浄の捜査を強化する方針で動いていることがわかった。

Zhao Dongは中国のビットコイン・仮想通貨先駆者として知られる人物で、仮想通貨取引所Bitfinexの投資家。

Dongの身柄拘束に関する報道は最初にWeChatのSNSに掲載され、後に各主要中国ブロックチェーンメディアが追って報じている。当初は「誤報道」と、中国事情通のMatthew Grahamなどの有識者に指摘されていたが、情報の開示状況とともに、ステータスは「確率が高い」段階にある。

現時点では、RenrenBitのプラットフォームおよび従業員は影響は見られていない。RenrenBitはプレスリリース で、「DongはOTCの日常運営に関わっておらず、6月から日本から帰国していた。現在は、警察当局において資金洗浄および不正行為の捜査に協力している」と説明した。

中国で加速する資金洗浄捜査

Zhao Dongの拘束事情に詳しい匿名人物が海外メディアCoinDeskに話した内容によると、資金洗浄に関する捜査の一環としてDongだけでなく、そのほかにも複数の仮想通貨OTCの関係者や業界関係者も事情聴取に行かされている。

特に、中国政府が全面的に強化している資金洗浄取り締まりの一環で、警察当局は6月中旬以降、仮想通貨OTC取引に対する捜査を強化しており、本格的な捜査が開始されていると見られる。

中国で報じられる「拘束」は、日本でいう「逮捕」とは異なり、中国の警察が使う一般的な事情聴取の手法で、OTCの実業務への影響は現時点で拡大しないとの見方が強いという。

資金洗浄に関する取り締まり

6月上旬、広東省当局などは資金洗浄に関わったとする口座について、一部の仮想通貨OTCトレーダーの銀行口座やアリペイ口座を凍結されたことが明らかになった。当時、中国でOTCデスクを運営するSun Xiaoxiaoが、自分自身の銀行口座が凍結されたことを明かし、「私にだけの出来事ではなく、他にも数千人の口座は影響されている」と説明していた。

資金洗浄の事件の概要は明らかにされていないが、資金の一部が中国の水面下で広がるOTC取引に流れ、ビットコイン取引を行った可能性のある口座が凍結の対象となったとの指摘が行われている。

OTCが禁止されたわけではない

一部では中国のOTC取引にも仮想通貨禁止令の影響が及ぶとの警戒感が出ていたが、後に中国商人銀行、中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、中国工商銀行といった大手銀行や、Alipayは公式で合法的な口座は凍結しないと発表。OTCの取引に関与した口座に限定した凍結措置であることが明らかになっている。

操作・経路が合法であり、仮想通貨の由来も合法で、Webページが銀行カードサービスをサポートしており、マネーロンダリングや詐欺その他の違法性がない場合、銀行はユーザーの資金を積極的に凍結することはない。

補足:中国では2017年より取引所での仮想通貨取引が政府の方針で禁止されているが、「人民元⇨仮想通貨のOTCルート」を主要なアクセス手段(取引手段)として利用している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/20 水曜日
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金11.5億ドルをステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧