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イーサリアム高騰でビットコイン1万ドル回復、18年暴落的中のピーター・ブラントは強気予想

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株式市場と仮想通貨

今年3月の米国における新型コロナのパンデミック以来、金融市場はパニックに陥り、リスクオフ局面の「S&P 500(ダウ)市場とビットコイン市場」は、かつてなく高い相関を示していた。

24日のダウ市場は前日比182ドル安と続落。米中対立の激化により、中国・上海株相場が大幅続落したことも相場の重しとなった。

一方、活性化した上位アルトが牽引する形で、ビットコイン市場は1万ドルを復帰した。6月以降のチャート形状から徐々に下目線強まる中、7月21日に長い保ち合いを上抜けた(赤丸)ことで、均衡が破られ、売り買いの形勢が明確になったと言える。

続伸した場合は、強い抵抗帯となっている年初来高値10,500ドル(①)が最大の関門に。反落した場合、9,200〜9,300ドル(②)の下値支持線で反発できるかどうかが肝となりそうだ。

大手マイナー動向では、ビットコインハッシュレート(採掘速度)は乱高下しながら8日に最高値を記録。急落していた直近も、20日を境に再び上に切り返すなど強気姿勢を継続する。一筋縄ではいかないように思われるが、このまま年初来高値まで更新した場合、昨年6月に記録した14,000ドルに向けブル相場を鮮明にすることになる。

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第2のアルトシーズンは本当に訪れるのか

DeFiセクターや前月比40%高に達したイーサリアム(ETH)を筆頭に、リップル(XRP)も動意づくなど、ここへきてメジャーアルトが活性化し始めている。むしろ基軸通貨のビットコインが出遅れる形となっており、相場全体を牽引しているとの見方が強い。

金融市場騰落率比較:7/24(金)時点

歴史的アップデート「ETH2.0」に向けた最終テストネットを8月4日に控え、材料を控えるイーサリアム(ETH)は、今年2月の年初来高値31,800円をすでに更新しており、昨年6月に記録した39,000円を超えた場合、月足レベルで強いトレンドが出る可能性がある。一方、短期的な上昇から過熱感が出ており、大きく調整する可能性もあるため注意が必要だ。

関連:イーサリアム2.0、年内の正式ローンチ目標へ 最終テストネット開始を8月4日に設定

9日には、ビットコインの仮想通貨市場シェアを示すドミナンス(支配率)推移が大幅下落した。

アルトバブルの崩壊した2018年以降、”ビットコイン一強”状態を示すBTC「ドミナンス」の上昇トレンドが続いていたが、昨今のアルト市場再興を受けたラインの下方ブレイクは、相場の行く末を占うにあたり重要シグナルの一つとなり得る。

BTCドミナンス推移(7/9時点)

海外の著名アナリストThe Wolf Of All Streets(@scottmelker)は6月18日、ビットコインのドミナンス低下を根拠に、BTCの”支配”が終焉を迎える可能性を指摘していた。

2017年2月から2018年1月にかけて、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、Moneroなどの価格は過去見られなかったレベルに高騰を見せ、その結果ビットコインドミナンス(市場シェア)95%から37%未満まで低下。 その過程で、上位アルトが軒並み数倍〜数十倍まで高騰するような「アルトシーズン」が到来している。

海外アナリストの見立て

海外の著名アナリストJosh Rager(@Josh_Rager)は26日22時半頃、チャート分析を示した上、「週足で9,760ドルを超えることが目標だ。10185ドルを超えれば、上昇トレンドはより鮮明となる。」と言及した。

Chase_NL(@Chase_NL)は、「今のビットコイン市場は極めて強気だ。相場のリトレースが発生する場合、青四角で買えるかどうか。11,500ドルへの上昇につながる。」などと指摘した。

ピーター・ブラントは強気

現在ツイッターで34万超のフォロワーを持つ大物投資家ピーター・ブラント氏が、ビットコイン過去最高値更新に向けたターニングポイントに、現在のマーケットが形成する巨大なシンメトリカル・トライアングル(三角持ち合い)を挙げた。

同氏は、最終的には5万ドル(約530万円)に達するとの予想を展開している。

ブラント氏は、2017年の仮想通貨バブル時に2018年のビットコイン暴落を的中させたベテラントレーダーとして知られる人物で、「パラボリック的(放物線を描くような)上昇を見せる金融資産は、ビットコイン以外考えられない」と強気の見解を示してきた。

今回、ターゲット価格に向けた分岐点として、17年の過去最高値を起点としたシンメトリカル・トライアングルを挙げ、3年間続いたダウントレンドのターニングポイントになるとした。

シンメトリカル・トライアングルは、上下いずれにブレイクするのかわかりづらい三角持ち合いとなる一方で、ブレイク時に大きく動く可能性があるシグナルの一つ。トライアングルによって、トレンドの方向やチャートパターンを確認することができる。

持ち合いの上方ブレイクには、市場の強気トレンドが先行している必要があるが、ブラント氏は2020年のビットコイン相場からその可能性を予想している。

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