はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム2.0、年内の正式ローンチ目標へ 最終テストネット開始を8月4日に設定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETH2.0の最終テストネット

7月23日、イーサリアム財団がETH2.0メインネット稼働のための最終段階にあたる、パブリック・テストネットの正式ローンチ日を発表した。「Medalla」と名付けられたマルチクライアント・テストネットは、8月4日にローンチする予定で、初めてのエンドユーザー向けテストネットとしても注目される。

イーサリアム財団が正式発表

6月29日にローンチされた公式マルチクライアント・テストネット「Altona」(v0.12.1)の成功を受け、次のステップであり最終パブリックテストとなる「Medalla」(v0.12.2)のローンチが8月4日に設定されたとイーサリアム財団により公式に発表された。

同財団のETH2.0コーディネーター、Danny Ryanによると、Altonaまでのマルチクライアントテストは主にクライアントチームとイーサリアム財団のメンバーによって運営される開発者向けのテストネットだったが、Medallaは、エンドユーザー向けのテストネットネットワークと意識しており、「ネットワークの安定性と健全性は、ほぼ完全にコミュニティの手に委ねられること」になるという。

Medallaの稼働には、次の二つの条件を満たすことが必要とされる。

1.メインネットに最も近い環境で検証するために、最低1万6384人のバリデータが参加し、それぞれ32ETH以上をステーキングすること。(最低52万4288ETHのステーキング)

2.「MIN_GENESIS_TIME」を満たすこと:1の条件が満たされた上で、ジェネシスブロック(ブロックチェーンの最初のブロック)が生成されるタイミング、つまりネットワークが起動できる最短の時間は48時間と設定されている。

第一の条件が達成されるまで、テストネットの立ち上げは延期されることから、予定された8月4日からずれ込む可能性もある。しかし、裏を返せば、ステーキング要件が満たされれば、その48時間後に、Medallaはローンチされるということだ。

Medallaの特徴

公式のパブリック・マルチクライアント・テストネットであるMedallaは、「メダル」を意味し、ETH1の最終テストネットであったオリンピックを想起させる。Medallaでは不慣れなバリデータがステーキングの方法を学習できる「ローンチパッド」のリリースも予定されているという。

ローンチ時には、Lighthouse、nimbus、prysmとtekuの4クライアントをフル稼働させる予定とのことだが、lodestarの稼働も期待されているようだ。

アタックネットにも進展

先日発表され、5000ドルの報奨金が設けられたアタックネット(ソフトの脆弱性発見のための意図的なネットワーク攻撃)についても進展があったようだ。LighthouseとPrysmのアタックネットに加え、tekuアタックネットも開始された。Lighthouseアタックネットでは、ファイナリティの阻止には至らなかったものの、すでに「致命的なバグ」を発見したホワイトハッカーが現れたようだ。このバグはすでに修正済みだという。

順調な進捗状況

ETH 2.0のフェーズ0は、PoSへ移行するための第一段階であり、トランザクションの速度の劇的な向上が期待されている。

ETH 2.0開発のコアメンバーのひとり、Afri Schoedonは22日、待望のローンチのタイミングに関して今年11月頃になるだろうとの見解を示したが、今回の最終テストネットMedalla立ち上げの発表に至るまでには、様々なテストネットで検証が重ねられてきた。

ETH 2.0のクライアントPrysmatic Labsは「Sapphire」「Topaz」「Onyx」などの一連のテストネットを通して、3.2ETHという小規模なデポジットのテストから始まり、「Onyx」では2万人のバリデータを擁する、シングルクライアント・ネットワークとして安定的に稼働していたとのことだ。

そして、先月末にローンチされたマルチクライアント・テストネット、Altonaでは現在、少なくとも5つのクライアントがETH 2.0の最新バージョンに対応し、メインネット稼働に向け順調に前進しているようだ。

一連の公式発表を受けて、ETH 2.0の年内のローンチがいよいよ射程距離に入った期待感から、ETH価格は23日に10%を超える大幅な上昇を見せ、本日もさらに価格を更新している。

出典:Ethereum Blog

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
06:15
JPモルガン、高リスクのビットコインETF連動仕組債を提案
JPモルガンがブラックロックのビットコインETFに連動する仕組債を提案した。1年後に16%の固定リターンを保証し、2028年には投資額の1.5倍を上限なく受け取れる設計だが、30%超の下落時は損失を全額負担する高リスク商品となる。
05:50
JPモルガンが仮想通貨業界関係者の口座を相次ぎ閉鎖、シェイプシフトも対象に=報道
JPモルガンがシェイプシフトとストライクの関係者の銀行口座を警告なしに閉鎖した。トランプ大統領の禁止令にもかかわらず、仮想通貨業界へのディバンキングが続いているとの懸念が高まる。
05:25
テキサス州、米国初のビットコイン購入州に 7.8億円相当分のブラックロックETFで
テキサス州が20日に500万ドル相当の仮想通貨ビットコインを購入し、米国で初めてビットコインを購入した州となった。1000万ドルが配分されたが残り500万ドル分は今後実施される見込みだ。
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧