はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨デリバティブ大手BitMEX、28日よりKYC導入へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BitMEXが本人認証プロセスを導入

仮想通貨デリバティブ取引所大手のBitMEXが、8月28日よりKYC(顧客身元確認)プログラムを導入することが分かった。

過去に登録して取引を行なっている既存ユーザーも、今後6か月以内にIDチェックの完了を求められる。法的義務に基づいたもので、プラットフォームでの取引を続けるためには、2021年2月12日までに本人確認を完了する必要があるという。

ユーザー検証プログラムでは、個々のユーザーが、他の多くの仮想通貨取引所で実施されているような4つのステップを実行する必要がある。

ユーザーは、写真付きの身分証明書と住所の確認できる書類をアップロードした上、自撮り写真を送り、取引資金のリソースや取引経験に関する選択式の質問に答えることになる。

企業アカウントについては、引き続き以前と変わらない検証プロセスを踏むことになる。

国際的な規制強化へ対応し、長期的にはプラスの影響

BitMEXを運営するHDR Global Trading Limitedのコマーシャル・ディレクターBen Radclyffeは、今回のKYC手順導入が、短期的には逆風になる可能性があると認めた。

こうした顧客確認プロセスを必要としない多くの新しい取引所がここ数ヶ月で出現しており、すでにBitMEXから市場シェアを奪っており、そうした動きが加速する可能性もあるという。

しかし、規制当局と話し合っていく上で、取引をより透明で正確なものにすることは長期的に役立つだろうと展望している。

国際的規制機関である金融活動作業部会が、取引の際、送金者と受取人の情報を収集・交換し、その情報の正確性を保証することを求める「トラベル・ルール」を推進しており、各国で対応が進んでいる。

また昨年7月には、米商品先物取引委員会(CFTC)がBitMEXについて、CFTCに登録を行わずにアメリカ国民にサービスを提供していた可能性を調査していると報じられた。

BitMEXはタックスヘイブンとして有名なセーシェル共和国に事業登録しており、メールアドレスだけでユーザー登録することができる取引所だったが、今回の変更は、こうした規制強化への対応であると考えられる。

BitMEXは公式サイトで、以下のように説明している。

ユーザーの身元確認は、進化する国際的な規制基準を満たすために求められており、仮想通貨エコシステムへの信頼を構築する上で重要な部分だ。

身元確認により、顧客セキュリティが大幅に強化され、BitMEXサポート担当者は、紛争、ハッキング、機能制限が発生した場合に、アカウントの実際の所有者を確実に検証できる。

現在、日本居住者にはアクセス制限

尚、BitMEXは日本居住者のユーザーについて今年の5月からアクセス不可にしている。2020年5月1日より施行された改正金融商品取引法・資金決済法を受けた動きだ。日本の規制当局との協議については継続し、進展があればユーザーに知らせるとアナウンスしていた。

今回のKYC手順導入も、協議の際には引き合いに出される可能性もあるかもしれない。

身元確認プロセスは、ユーザーが新規登録する上で一つのハードルとなるものだが、最近はスマホにより最短で取引を可能にする本人認証システムを取り入れている仮想通貨取引所も多い。

昨年末には国内最大手bitFlyerが、KYCの「クイック本人確認」システムを開始、Huobi Japanも続けて同様のシステムを採用した。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧