はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨否定派の証券会社元CEOが、「ビットコイン投資支持」に転じた理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

プルデンシャル証券元CEOがビットコイン支持へ

米国の金融大手Prudential Securitiesの元CEOであるジョージ・ボール氏が、ロイターのインタビューで、仮想通貨ビットコイン(BTC)が投資先資産として魅力的だとコメントした。

投資会社Sanders Morris Harrisの会長でもあるボール氏は、これまで一貫してブロックチェーン、ビットコインを含む仮想通貨について反対論者であったが、今回その意見を翻したことになる。

その大きな理由として、最近ビットコインに注目を始めた多くの投資家と同様に、昨今の政府の金融緩和政策がポイントになったと論じた。

政府は市場を永遠に刺激することはできない。流動性の洪水は終わり、遅かれ早かれ、政府はこの刺激策のつけを払わなければいけない時がくる。

ボール氏は、政府が増税に乗り出すか、更なる貨幣の増刷を行うか、金融緩和後の対応をどのように行うかは明らかではないものの、もし貨幣増刷に踏み切れば、法定通貨やTIPS(財務省インフレ連動債:消費者物価指数に連動して元本部分が調整される仕組みの債券)の価値そのものが毀損は免れないと指摘。

この状況下で、「政府により損なわれず、無価値にならない」資産として、ポートフォリオを大幅に再編成を決意、ビットコインを組み入れることに注目しているとした。

続けてボール氏は、資金が潤沢な投資家は同様に、ビットコインまたはそれに類するものに目を向けるようになるだろうと予測している。

またビットコインなど仮想通貨は、逃避資産として長期的に投資する先としても、投機的利益のため短期的に投資を行うものとしても魅力的な資産になってきていると付け加えている。

代替資産としてのビットコインやゴールド

ジョージ・ボール氏以外にも最近ビットコインに対する見方を変えた者は多い。

昨年12月には、バスケットボールチーム、ダラス・マーベリックスのオーナーで億万長者のマーク・キューバンが、ビットコインは芸術作品やゴールドなどと同様に、その価値に対して支払いを受け取れる資産であり、その点では「安定した金融資産」になる可能性があるとした。

「ビットコインを持つくらいならバナナを保有する」と発言していた以前に比べると、ビットコインに対して前向きな見方に変化しているようだ。

また、ビジネスインテリジェンスサービスを提供する米ナスダック上場企業MicroStrategyも今月11日、資本配分方針の一環として、実際ビットコイン(BTC)を購入したことを発表。現金を保有するよりも長期的に価値が上昇する可能性があると考え、信頼できる価値の保存手段として活用する考えを示している。

米ナスダック上場企業初、2万超のビットコインを購入済み
ビジネスインテリジェンスサービスを提供する米ナスダック上場企業MicroStrategyが、資本配分方針の一環としてビットコインを購入したことを発表。CEOが投資資産としての魅力を語った。

またビットコイン以外でも、代替資産の比重を増やし始めた著名投資家もいる。

ウォーレン・バフェットの投資会社Berkshire Hathawayは14日、米国の大銀行の株式シェアを売却したことを発表。保有していた大手銀行ウェルズファーゴ株の26%とJPMorganの61%を売却し、代わりに約570億円相当のバリック・ゴールドの株式を取得した。

バリック・ゴールドはカナダに拠点を置き、主に金と銅を採掘する鉱山会社である。

バフェットは仮想通貨については批判的で、仮想通貨トロン(TRON)創設者ジャスティン・サン氏との会食後も、その態度は改めず「どのような仮想通貨も所有していないし、今後も一切そのつもりはない」と述べている。

関連:伝説の投資家に送られたビットコインは何処へ? バフェット氏、仮想通貨の価値で痛烈批判

各国の金融緩和政策後、この考え方に変化が生じたのかは定かではない。ただBerkshire Hathawayの動きを見ると、代替資産に投資する必要性はあると考えているようだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧