はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

コインベース:英政府機関ECAより電子マネー事業者許可・仮想通貨市場にも朗報か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースがECAより電子マネー事業者許可
世界最大級の仮想通貨取引所運営とウォレットサービスを提供する、コインベースは、金融行為監督機構(FCA)より、電子マネー事業者としての認可を受けたと発表。
金融大手バークレイズと提携
仮想通貨取引所としては初めて、イギリスの銀行口座を開設し、その銀行である金融大手バークレイズとの提携、これによりFaster Payment Scheme (FPS)システムへのアクセスが可能に
仮想通貨市場にも朗報か
仮想通貨取引を躊躇する銀行が未だ多い中で、このイギリスの仮想通貨投資家への朗報が、世界の銀行業界と仮想通貨市場にどのような影響を与えるかが今後大きく注目されるでしょう。

世界最大級の仮想通貨取引所運営とウォレットサービスを提供する、コインベースは、3月14日、イギリスの政府機関である金融行為監督機構(FCA)より、電子マネー事業者としての認可を受けたと発表しました。

FCAとは

Financial Conduct Authority(金融行動監視機構)の略で、イギリスの金融を規制する機関。 金融サービス業に携わる企業の行動を規制している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

また、仮想通貨取引所としては初めて、イギリスの銀行口座を開設し、その銀行である金融大手バークレイズとの提携により、イギリスの電子決済サービス、Faster Payment Scheme (FPS)へのアクセスが可能になりました。

この二つの大きな出来事は、コインベースにとって、同社のイギリスでの優位性のみならず、ヨーロッパ全体における事業拡大のための足がかりの重要な鍵となります。

事業拡大に大きな足がかり

電子マネー事業認可によって、コインベースは、イギリス国内で電子決済サービス提供及び電子マネー発行が可能になりますが、 FCAの認可はEU内の23カ国へも効力を持っており、同社が他の企業との提携をする際、大変有利になることでしょう。

電子マネーは、仮想通貨ではないとし、またこの事業認可は法定通貨関連事業のみで、コインベースの仮想通貨事業に適用されるものではないと明言しながらも、コインベース イギリス (Coinbase UK) のCEO、Zeeshan Feroz氏は、「ここ (イギリス)では、FCAにより規制を受けている事業は信頼に値するという雰囲気がある」と述べており、厳格な審査基準を持つFCAによって認可されたという事実が、コインベースとバークレイズの提携を後押しししたことは明らかです。

バークレイズとの提携によって、コインベースは、イギリス国内の主要な決済サービス基盤であるFaster Payment Scheme (FPS)を利用が可能になり、利用者にとっては、イギリスポンド(GBP)のコインベースへの入出金が、はるかに容易にできるようになります。 

仮想通貨への影響は?

現在、(イギリス)国内で銀行取引ができる取引所はなく、イギリスの顧客はあらゆる手段を講じて、資金をユーロ建てで(イギリス国外の)ヨーロッパの銀行口座に送り、資金の出し入れを行わなくてはならない」とFeroz氏が述べたように、ポンド建ての仮想通貨の取引は大変ハードルが高く、コインベースへポンド (GBP)で入金はできるものの、出金に関しては、エストニアの銀行を介して仮想通貨をまずユーロに替えた上でGBPへの両替を行わなくてはなりません。

それには日数がかかるだけでなく、為替リスクも伴います。

Feroz氏は、さしあたり、FPSを一部の法人顧客向けに試験的に導入し、徐々にその枠を全ての個人投資家に広げていくとし、

これは、全ての人々の仮想通貨へアクセスを可能にするという私たちの信念を実現させるための、重要な一歩となることでしょう

と述べました。

Feroz氏によると、ヨーロッパの仮想通貨市場は、2017年には、コインベースのカバーしている他の市場の2倍の伸びを記録し、その中でも、イギリスは地域最大の市場になっているといいます。 そのため、コインベースはロンドン拠点の人員を今年末までに、約8倍に増員する予定だとしています。

その匿名性と資金洗浄に使われるのではとの懸念から、仮想通貨取引を躊躇する銀行が未だ多い中、このイギリスの仮想通貨投資家への朗報が、世界の銀行業界と仮想通貨市場にどのような影響を与えるかが注目されます。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/22 金曜日
08:30
米CFTC、仮想通貨スプリント第2段階開始 トランプ政権デジタル資産報告書勧告を全面実装へ
米CFTC代行委員長が8月21日、仮想通貨スプリント第2段階開始を発表。トランプ政権デジタル資産市場報告書の全勧告実装に向けステークホルダー協議も開始。
07:50
米下院国防予算法案、CBDC禁止条項追加
米下院が国防予算法案にCBDC発行禁止条項を追加。エマー議員の反CBDC監視国家法案が組み込まれ、FRBの個人向け中央銀行デジタル通貨発行を阻止。
07:25
メタマスク、独自ステーブルコイン「mUSD」をローンチへ
仮想通貨ウォレットのメタマスクは、独自ステーブルコインmUSDをローンチすると正式発表。まずは2025年内にイーサリアムとLinea上にローンチする計画である。
06:55
ステートストリート、JPモルガンのデジタル債務サービス初のサードパーティー保管機関に
金融大手ステートストリートがJPモルガンのブロックチェーン債券保管サービスに参加。OCBC発行1億ドルのコマーシャルペーパー取引でキネクシス基盤のT+0決済を実現。
06:00
JPモルガン分析、イーサリアムパフォーマンス向上の4つの要因とは
JPモルガンが仮想通貨イーサリアムの好調な理由を分析。54億ドルのETF資金流入、企業財務採用、規制明確化、構造改善の4要因でビットコインを上回ると見ている。
05:45
米上場バーブテクノロジー、1000億円相当のトンコイン(TON)を取得
ナスダック上場のバーブテクノロジーが7億1300万ドル相当のトンコインを取得し、循環供給量の8.5%を保有。TON戦略会社への社名変更も計画中。
05:30
コインベース、トランプ関連ステーブルコインUSD1の上場検討を発表
仮想通貨取引所コインベースがトランプ大統領関連のワールドリバティファイナンシャルのステーブルコインUSD1を上場ロードマップに追加。総供給量24億ドルに拡大し注目集まる。
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧