はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

中国のビットコイン取引に暗雲 OTC取引業者で銀行口座凍結事例──中銀が資金洗浄対策を強化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中央銀行の凍結範囲が拡大へ

中国の中央銀行(PBoC)の資金洗浄対策強化の一環で、一部の仮想通貨OTC業者の銀行口座凍結が確認されていることがわかった。中国のブロックチェーンメディア「吴说区块链」が23日に報道した。

中国国内の資金洗浄対策を強化する動きの一環とみられるが、中国元からUSDTなどへ変えるための主要経路としてのOTC取引は、取引所が禁止される中国国内の仮想通貨取引を支える重要なゲートウェイの役割を果たしており、影響が懸念される。

報道によると、PBoCは数ヶ月前より、不正トランザクションを阻止する目的で、民間銀行と連携を開始。PBoCが個人の銀行口座凍結の権限を各銀行に委ねる形で、銀行は口座を開くすべての顧客に対して、資金洗浄対策システムの審査を設けている。

その審査の一環で、仮想通貨のOTC取引に関連する銀行トランザクションも対象になった。

情報筋によると、銀行がクレジットやデビットカード等を利用したOTC取引を探知するシステムを運用しているため、該当したカードおよび口座の凍結を行う確率が高まっている。すでに、銀行の強化した資金洗浄対策を受け、複数のOTC業者は口座が凍結事例が確認されており、「5年以内に新たなカードの開設や、3年内のカードを通じたOTCのトランザクションも禁止される」といった対策が講じられているという。

中国では、2017年より取引所を通した仮想通貨取引が一般的に禁止されているため、人民元ペアの取引ができなくなっている。代わりに、銀行カードやWeChat Pay、AlipayによるOTC取引は活発だ。OTC取引を介してビットコインやテザー(USDT)などの主流仮想通貨を購入し、国外にも拠点を構える主要取引所等で取引することが主なアクセス手段となっている。

対応措置の状況は

吴说区块链は、大手中華系仮想通貨取引所Huobi Globalが最近公開したPRメッセージを引用。内容によると、国内での仮想通貨取引自体は違法に該当せず、送金が資金洗浄に関わった場合のみ口座凍結などの措置が取られるという。しかし、現時点では各銀行が統一した措置を実施していないため、OTC業者への対応は明確ではない。

業界関係者からは、単なる資金洗浄関連の送金に限らず、仮想通貨の売買自体も銀行の対策システムに含まれた可能性が高いと指摘する声もみられた。

現時点で中国の取引状況への影響は明らかではないが、大手銀行やAlipayは合法的な口座は凍結しないと回答した、今年の6月の口座凍結時と比較して、中央銀行主導のより厳格な対策となる可能性が高まっている。

関連「合法アカウントは凍結しない」中国大手銀行やAlipay回答:中国ビットコインOTC口座凍結騒動で

参考:吴说区块链

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/27 金曜日
16:00
ブロックバリュー大西社長が語るAIインフラの未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、ブロックバリューの大西基文社長独占インタビュー。「ジャパン・テクノロジーで日本の底力になる」をスローガンに、AIサーバーで日本のWeb3インフラ強化に挑む。
13:40
トランプ政権、7月に複数仮想通貨規制法案成立の見通しか=サックス仮想通貨特命官
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏が7月の重要法案成立の見通しを示唆。GENIUS法でステーブルコイン規制、CLARITY法で仮想通貨定義明確化へ。
13:10
インド与党BJP報道官、ビットコイン準備金導入を提唱
インド与党BJP報道官のバンダリ氏が、仮想通貨ビットコイン準備金の試験導入を提唱した。また、インドもブータンのようにBTC採掘を行う能力を持っているとも指摘した。
11:25
ビットコインマイナー収益低下もBTC売圧減退、保有量は2024年11月以来の高水準に=Cryptoquant
仮想通貨ビットコインマイナーの日次収益が2カ月ぶり低水準も売却圧力は限定的。大手マイナーの保有量は増加傾向が見られている。
10:10
ビットコイン時価総額2.5倍上昇予測、『ファンタスティック40』で最高の投資機会に=億万長者フィリップ・ラフォン
ヘッジファンドマネージャーのフィリップ・ラフォン氏は、仮想通貨ビットコインの時価総額が現在の2倍に達する可能性があると予測した。価格変動の低下も指摘している。
09:55
ビットコイン今後の見通し、利確減速もオンチェーン取引の低迷で上昇圧力は限定的か=Glassnode
ビットコインは10万~11万ドル圏で推移。地政学的緊張で一時9万8000ドルまで下落も反発。Glassnodeレポートによると利益確定の減速とスポット取引量低迷で新高値更新は困難な状況。
08:30
アセマネOne、世界の仮想通貨企業の株で運用する投資信託販売へ
アセットマネジメントOneは、世界の仮想通貨関連企業の株を運用対象にした投資信託を販売することがわかった。仮想通貨関連企業に特化した投資信託の提供は大手では初とみられる。
08:25
リップル、Wormholeと提携しXRPLのマルチチェーン相互運用性を拡張
リップルXが大手クロスチェーンプロトコルWormholeと提携を発表。XRPレジャーとXRPL EVMサイドチェーンでマルチチェーン機能を強化し、DeFiや実物資産トークン化分野での活用拡大を目指す。
07:55
Bakkt、10億ドル調達でビットコイン投資戦略など採用 事業転換目指す
NYSE傘下の仮想通貨取引プラットフォームBakktが10億ドルのSEC登録を提出し、ビットコインや他の仮想通貨への投資方針を正式承認。資本調達で事業再生・拡大を目指す。
07:35
グレースケール第3四半期トップ20銘柄リスト更新、アバランチとモルフォを新規追加
グレースケール・リサーチが2025年第3四半期のトップ20仮想通貨銘柄リストを更新。アバランチ(AVAX)とモルフォ(MORPHO)を追加し、リド(LDO)とオプティミズム(OP)を除外。
07:10
ビットコイン、ドル指数下落で価格上昇との見方
米国の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、25日まで12日連続で資金の純流入が継続。ビットコイン需要の高さの背景にはドル指数の下落があるとの見方が上がった。
06:50
UAE拠点のAqua 1、トランプ関連DeFiプロジェクトWLFIに140億円以上投資
UAE拠点のWeb3ファンドAqua 1が、トランプ一族関連のWorld Liberty FinancialのWLFIガバナンストークンを1億ドル購入。DeFi普及加速を目指す戦略提携を発表。
06:30
コインベース、米国初の無期限型先物を開始予定 ビットコインとイーサリアムで
コインベースが7月21日、米国市場で仮想通貨永久先物取引を開始。ナノビットコイン・イーサリアム契約で24時間取引と5年満期を実現し、CFTC規制に準拠。
06:10
コインベース株価が375ドルで高値更新、規制整備とステーブルコイン法案などが追い風
米大手仮想通貨取引所コインベースの株価が375ドルで史上最高値を更新。上院ステーブルコイン法案通過とバーンスタインの目標価格510ドル設定が材料視される。
05:30
米地裁が再び却下、リップルとSECの和解申請
ニューヨーク連邦地裁のトーレス判事が、リップル社とSECが共同申請した差し止め命令解除と1.25億ドル制裁金の60%削減要求を再び却下。両者は5000万ドルをSECに支払い、残額をリップルに返還する和解案を提示していた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧