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G20まとめ:具体的な仮想通貨規制強化案は提案されず・次は7月が争点か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

G20の仮想通貨に対する考え方
G20は、仮想通貨には、未だ解決すべき多くの問題が残っているとした上で、その金融業界の発展を支える技術の1つであることを認めました。
各国の統一規制案の締め切りを7月に設定
G20での、各国で統一した規制勧告案を取りまとめたものを7月までに準備することで合意、この規制勧告案に、強制力を持たせるかはわからないとされていますが、規制案が提出される前に、より多くの情報が必要であるとしました。

G20サミット:具体的な仮想通貨規制強化案は提示されず

3月20日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスにてG20サミットが開催され、各国の代表である金融政策立案者達が仮想通貨について言及しました。

G20の仮想通貨に対する考え方

G20サミットの中で、仮想通貨は効率性を向上させ、より多くの人々を金融システムに引き込む、今後の金融業界の発展を支える技術の1つであると主張され、仮想通貨は有望な技術であることは多くの国々が認めています。

しかし、一方で、フランスやドイツの金融機関職員は投資家達が多大なリスクに晒されていると主張し、アメリカの財務長官を務めるSteven Mnuchin氏や日本の政府関係者が仮想通貨の違法活動への使用を懸念していることからも、投資家保護や、資金洗浄、脱税などの様々な問題が未だ完璧に解決されていないことも事実だと言えるでしょう。

そして、金融安定理事会(FSB)の会長及び、オランダ銀行の責任者も務めるKlaas Knot氏(以下、Knot氏)は、仮想通貨に対して以下のように言及しました。

仮想資産、または、仮想トークンと呼ぶに値するが、確実に(仮想)通貨と呼ぶことはできない。

その理由として、Knot氏は、仮想通貨が、経済においての通貨として欠かせない「価値の尺度、交換手段、価値貯蔵手段」の3つの役割を満たしていないことを挙げました。

各国の統一規制案の締め切りを7月に設定

以前から、フランス及び、ドイツはビットコインに関連するリスクに関しての分析を共同で行っており、1月中旬に、その最終的な分析から導き出された規制案が今回開催されるG20サミットで提案されると報道されていました。

よって、多くの人々が、今回のG20サミットにて、大規模な仮想通貨規制が行われる可能性を危惧しており、G20サミットに向けて仮想通貨市場も下落が続いていました。

しかし、今回のG20サミットでは、仮想通貨には様々なリスクが付き纏うものの、現時点で具体的な計画はないと言及し、仮想通貨規制への不安を払拭しました。

彼らは、この業界が未だ発展途上で、実体を掴むのが非常に困難であることからも、まずは優先事項として、具体的な政策よりも、監視に焦点を置くようです。

G20の報告書では、「マネーロンダリングに関する金融活動作業部会(以下、FATF)の仮想通貨に対する基準を取り入れ、その基準をFATFによって精査してもらい、国際的な基準として採用したい」と記載されました。

またG20では、各国で統一した規制勧告案を取りまとめたものを7月までに準備することで合意しました

この規制勧告案に、強制力を持たせるかはわからないとされていますが、規制案が提出される前に、より多くの情報が必要であるとしました。

一方ですべての国がこれに合意したわけではなく、現地メディアのEl Cronisataによると、ブラジルの中央銀行の責任者を務めるIlan Goldfajn氏は、将来的に世界的な仮想通貨規制が行われたとしても、自国において、仮想通貨に対して規制をかける予定はないと強調しています。

さらに、規制を世界共通で適応する世界共通の単一の権力を誇る機関は現時点で存在していなく、既存の政府も飽くまでも国内での中央集権化以上の権力は持ち合わせていないため、将来的な世界規模の規則を適応する際に、全ての国々で足並みを揃えるのは容易でないと言えるでしょう。

そして、以前コインポストで紹介した通り、EUは投資家保護の観点からも仮想通貨規制は必要不可欠だと考えており、今回のG20の動きにも注目していました。

CoinPostの考察

ヨーロッパ中央銀行:G20より前に「仮想通貨規制が必要」と強調
EUは、仮想通貨に対するグローバルレベルの対応がない場合、自ら規制する可能性があることを警告しました。ドイツやフランスは、仮想通貨の可能性を信じている反面、投資家保護の遅れによる危険性を懸念しています。

EU財務相を務めるValdis Dombrovskis氏も2018年に入ってから「仮想通貨のリスク面が明らかなのに、国際的な対応が見られないようであれば、EUが仮想通貨を規制するために動かざるを得ないでしょう。」と述べています。

しかし、今回G20での具体的な規制が設けられなかったため、今後の仮想通貨に対するEUの動向にも注意が必要と言えるでしょう。

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