はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ヨーロッパ中央銀行:G20より前に「仮想通貨規制が必要」と強調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に対するEUの見解
欧州連合(EU)は、仮想通貨に対するグローバルレベルの対応がない場合、自ら規制すると警告しました。
健全な発展のために
ドイツやフランスは、仮想通貨(ブロックチェーン技術)の可能性を信じている反面、投資家保護の遅れによる危険性を危惧しています。

欧州連合(EU)は、自主規制が必要不可欠であると判断

欧州連合(EU)が、ビットコインなどの仮想通貨が伴う危険が世界的に扱われることがなければ、自ら仮想通貨を規制することを警告しました。

3月の「G20首脳会合」で議論が行われることが決まっているものの、政策として実際に施行されるのは、2018年末から2019年初頭になる可能性が高いと思われます。

EU財務相「Valdis Dombrovskis」氏は、欧州中央銀行(ECB)や金融安定理事会(FSB)などが参加した、ブリュッセルでの会議を主催したのち、

「仮想通貨のリスク面が明らかなのに、国際的な対応が見られないようであれば、EUが(仮想通貨を規制するために)動かざるを得ないでしょう。」

「仮想通貨の問題は、世界的な事象であり、グルーバルなフォローアップが重要です」

と、見解を述べました。

規制強化に向けたEUの動き

G20の財務相および中央銀行は、3月にアルゼンチンの「ブエノスアイレス」で会合を開く予定で、協議事項として「仮想通貨」も含まれています。

EUは、2018年末から2019年初頭にかけて、仮想通貨問題に取り組むつもりのようです。

仮想通貨の規制は、国際的なマネーロンダリングやテロ対策として、財政法に沿って行われるものと思われます。

ただし、日本からの報告では、全米のマネーロンダリング事件のうち、「仮想通貨関連のものは、1%にも満たない」ことが報告されています。

その他の規制案としては、仮想通貨の取引を行う者に対して、より厳格な個人情報を結び付けることで、ビットコインなどの仮想通貨を違法行為や不正利用に悪用しにくくする方法も考えられます。

欧州議会の中道右派メンバーである「Markus Ferber」氏は、「Dombrovskis」氏に同調しており、

「国際ルールの遵守に向けた規約が確立するまで、何年も待っている猶予はない。EUによる一刻も早い規制が必要だ。」

「個人投資者が、市場操作や詐欺の餌食になることを防ぐためには、仮想通貨を他の金融商品同様に規制する必要がある。」

と、述べています。

欧州中央銀行(ECB)執行役員会の「Yves Mersch」氏は、中央銀行が国際決済銀行(BIS)の代表「Agustin Carstens」氏の意見に同調しているとし、仮想通貨におけるグローバルな取り締まりを呼びかけました。

Carstens氏は、ビットコインを「バブル、ネズミ講、ポンジスキームを組み合わせたものに過ぎない」と、激しく非難しています。

コインポストの関連記事

国際決済銀行の長Carstens氏がビットコインを激しく非難
国際決済銀行の長である「Carstens」氏が、ドイツにあるゲーテ大学の講演で、ビットコインを始めとする仮想通貨を酷評。銀行と密接に連携することで財政の安定を損ねる可能性があるとして、強い懸念を表明しました。

健全な発展のために

ヨーロッパの経済大国であるドイツとフランスは今月はじめ、「仮想通貨が(ブロックチェーン技術などで)新たな可能性をもたらす一方、適切な保護策を講じなければ投資家にとって大きなリスクが生じ、金融犯罪に遭う可能性が高い」と、危機感を露わにしています。

各国の政治家は、仮想通貨セクターを必要以上に厳しく取り締まることで”他分野の雇用や成長を止めてしまいかねない”ことを懸念しており、難しい舵取りを迫られそうです。

European Central Bank: We Cannot Wait for Global Policies, Cryptocurrencies Must Be Regulated Within EU

Feb. 26, 2018 by Thomas Delahunty

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧