CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所が提携するSimplex、USDTのユーロ換金サービスを開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDT=ユーロ

多くの暗号資産(仮想通貨)取引所と提携し、法定通貨の入出金サービスを提供する決済企業Simplexがステーブルコインのテザー(USDT)からユーロ(EUR)への換金サービスを開始したことがわかった。

Simplexは、EUで規制される仮想通貨決済プロセス企業で、世界最大の仮想通貨に対応する法定通貨インフラを提供している。バイナンスや、OKEx、Bitfinexなど大手グローバル取引所やウォレット企業を含む200以上の交換業者が販売所形式の決済手段として採用。VisaやMastercardのデビットカード、およびクレジットカードにも対応する。

Simplexでは、これまでテザーを法定通貨に売却するサービスはなく、今回ユーロへの換金は同プラットフォームにおける初のテザー売却オプションで、Simplexと連結する取引所のユーザーはテザーを売却したユーロをSEPA銀行口座を利用して送金や引き出すことができるようになる。(テザーの購入オプションについては、50種類の法定通貨で対応)

テザーは世界の仮想通貨セクターでも重要な役割を担っている。グローバルの仮想通貨取引で出来高の約70%はUSDT建が占めるなど、法定通貨建ての取引を提供しない仮想通貨取引所を中心に、法定通貨ペアの代替手段として根強い人気がある。

OKExの出金にも影響か

中華系大手のOKExは仮想通貨ウォレットの出金権限(秘密鍵)を持つOKExの創設者Star Xu氏が中国の公安機関の調査を受けているため、出金にあたる認証作業ができず、出金機能は16日より停止している。

対応策として、21日より一部の顧客が法定通貨として出金できる迂回策と見られるP2P取引を再開。しかし、換金できる法定通貨は、中国人民元(CNY)、インド・ルピー(INR)、ベトナム・ドン(VND)の3ペアに限られ、欧州などのトレーダーは利用できない状況だ。

一方、OKExの出金状況にSimplexのユーロ売却対応が影響するとの見方もある。

SimplexパートナーであるOKExは、今年の8月よりビットコインからユーロへの換金機能を導入。今回Simplexの発表を加え、BTCとUSDTをユーロに売却し出金することが欧州ユーザーの出金対策として取り入れられるのではないか、と有識者らが指摘している。

現時点ではOKExはSimplexのユーロ対応を発表していないが、仮想通貨の出金再開の予定が不透明な中で、より多くの法定通貨出金オプションが求められている状況にある。

Simplexの新サービスが、OKExの問題解決の新たな糸口になるか、業界の注目度も高い。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/17 火曜日
10:45
ソニーの「ソニューム」でUSDCが利用可能に
仮想通貨イーサリアムのL2ソニュームでステーブルコインUSDCを利用可能にするために、サークル社とSony Block Solutions Labsが連携。イノベーションや創造性を促進する。
10:34
マイクロストラテジー、BTC追加購入を計画
仮想通貨ビットコインの追加購入などを行うため、マイクロストラテジーが資金調達を計画。700億円調達して一部の金額をビットコインの買い増しに使う予定だとした。
09/16 月曜日
15:00
テザーなどステーブルコイン発行企業4社、北朝鮮ハッカー集団保有の7億円相当を凍結
ステーブルコイン発行企業4社が北朝鮮ハッカー集団ラザルスの資金と思しき7億円相当の暗号資産(仮想通貨)を凍結した。3年間で280億円のマネーロンダリングも明らかに.。
14:45
コインベースCEO、ブラックロックへのビットコインIOU発行疑惑を全面否定
米大手仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、ブラックロックに対しビットコインの借用証明書(IOU)を発行し、相場操縦しているとの噂を全面否定。ETF運用について説明した。
14:23
イーサリアム次期アップグレード「Pectra」、2段階の実施案が浮上
イーサリアムの次期アップグレード「Pectra」を2段階で実施する可能性を開発者会議が検討中。Pectraの内容も解説。
11:00
仮想通貨ウォレット「BOSS Wallet」でのステーブルコインUSDTの保管方法を解説
ステーブルコインUSDTは、BOSS Walletのような仮想通貨ウォレットでチェーンに関係なく保管できます。この記事はBOSS WalletでのUSDTの保管の仕方についてご紹介します。
10:00
ユーザーファーストの分散型仮想通貨ウェアウォレットBOSS Walletとは
BOSS Walletは、ユーザー中心の分散型仮想通貨ソフトウェアウォレットであり、単一の秘密の復元フレーズで複数のウォレットを作成可能にしています。本記事は特徴や使い方を解説します。
09/15 日曜日
11:30
米CPI・FOMC影響でビットコイン相場が820万円に推移|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストがビットコイン相場を分析。リセッション懸念が高まる中、今週の暗号資産市場でビットコイン(BTC)は上下動。FOMCの動向が注目されている。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米CPIとXRP投資信託に高い関心
今週は、米CPI、グレースケールのXRP投資信託の販売再開、米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長によるビットコイン価格予想に関するニュースが最も関心を集めた。
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。
13:20
「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ
バイナンスが現実資産(RWA)トークン化市場を分析。米国債トークンが牽引し、1.7兆円規模に。法的課題や今後の展望も解説。
12:00
リップルX幹部が語る対SEC裁判やIPO|WebX2024インタビュー
WebX2024でRipple(リップル)X幹部に取材。長年に渡る米SECとの裁判や株式上場(IPO)の可能性、仮想通貨ステーブルコインの開発、日本市場の重要性について語られた。
11:00
FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める
FTX破綻事件において詐欺などで25年の判決を受けたサム・バンクマン=フリード前CEOが控訴。支払能力があったと主張し、再審を要求。
09:38
バイナンスのソラナステーキング「BNSOL」、資産運用の新たな選択肢に
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは12日、独自のソラナリキッドステーキングトークン(LST)である「BNSOL」の提供を正式に開始した。
08:30
米SEC、「仮想通貨証券」の表現を削除
米SECがバイナンスとの裁判で訴状を修正し、仮想通貨証券という表現を削除した。その理由について述べている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア