はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

大型材料控えるイーサリアム急騰、リスク選好でビットコインも一段高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン市況

5日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+2.07%の148万円(14220ドル)に。14,000ドルを再び回復した。

TheBlockによれば、CMEのBTC先物では、オーバーナイト取引が史上最高値を記録。年平均を75%上回る33,500BTC相当に達した。大規模なOI(未決済建玉)を有する機関投資家数は、前月比20%増の102まで増加している。

出典:TheBlock

大統領選と株式市場

4日の米NYダウ平均が、前日比367.63ドル高の2万7847.66ドルと続伸。5日の日経平均株価、約9カ月半ぶりに2万4000円台を回復するなどリスク選好が強まったこともプラスに。

トランプ大統領の所属する保守派の共和党が上院の過半数を維持するとの観測が広がったことで、バイデン大統領候補の政策方針で懸念されていた、増税や規制強化への懸念が後退したことも追い風となった。

一方、米大統領選の接戦を受け、終局がもつれ込んでいる。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で急増した「郵便投票」の集計に時間がかかっていることが理由の一つだ。トランプ大統領は、郵便投票の実効性をめぐり、不正申し立てで法廷闘争に持ち込む構えも見せており、泥沼化する可能性がある。

そうなれば、実体経済に影響を及ぼすコロナ対策の財政出動にも影響が生じるため、マーケットには悪材料か。

ProChainCapitalのDavidTawil CEOは、「株式市場の混乱が長引けば、仮想通貨市場にはプラスになる」との認識を示した。代替資産としての性質が避難先として機能することが念頭にあるものと思われる。

20年8月から10月にかけて、上場企業のMicroStrategy、Squareが、米ドルヘッジとして巨額のビットコイン保有に動いた。世界で3億人以上が利用する米大手決済企業PayPalの仮想通貨市場参入も相場高騰の追い風となっており、現物買いの需要が高まっている。

関連:PayPal、仮想通貨関連サービスを開始か──ビットコイン購入の報告事例

大型材料控えるイーサリアムが強気

仮想通貨イーサリアムが、前日比8%高と上昇。400ドルを回復した。

ETH/USD 日足

次世代イーサリアム「ETH2.0」に向けた材料が好感された。

イーサリアムでは、ETH2.0のフェーズ0における「デポジットコントラクト」を含むバージョン1.0を4日に実装。ステーキング参加者のデポジット(保有)が基準値に達すれば、日本時間12月1日21時に「ジェネシスブロック」が作成、正式ローンチされる見込みとなる。ジェネシスブロックは、ブロックチェーン上で初めて作られる記念すべき「block0」を指すものだ。

未知の領域である仮想通貨の開発・大型アップデートにはさまざまな障壁があり、アクシデントによる大幅な開発遅延が通例となるなか、スケジュール通りの進捗となればポジティブに受け取られるだろう。

ステーキングは2.0アップグレードの特徴の1つであり、投資家は最低32ETH〜をバリデーターに預けることで、ネットワーク報酬を獲得することができる。年利6〜20%になると予想されるが、これは実行されるバリデーター数とイーサリアムネットワークの使用頻度によっても変化する。

出典:イーサリアムブログ

予行演習が行われたデポジットコントラクトは、ETH2.0のフェーズ0に当たるビーコンチェーンで、ステーキングを行うための契約機能のこと。現在のネットワークであるETH1.0上にデプロイされ、ETH2.0との架け橋になる。

ビーコンチェーン上では、32ETHをデポジットしてバリデータノードを運用することでバリデータ報酬を得ることができるが、フェーズ1.5のシャードチェーンが実装されるまで、仕組み上ステーキング報酬を引き出すことはできない。

2.0ネットワークを立ち上げるには、計524,288ETH(220億円相当)のデポジットが求められるが、5日昼時点ですでに14,597ETH(6.1億円相当)が預けられており、急増している。ETH2.0のフェーズ0は、ネットワークを保護するコンセンサスメカニズムが機能し、資産を保護するのに十分な資金があることを確立するプロセスとなる。

ETH Launchpad

ETH2.0のロードマップ

イーサリアム財団が示す、ETH2.0のロードマップは以下の通り。

  • フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
  • フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
  • フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
  • フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)

関連仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

関連イーサリアムのステーキングは高利回り?株式配当と比較したリスク・リターンを独自考察

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧