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規制強化後のオランダ、仮想通貨取引所3社がライセンスを取得

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

少額投資できる取引所「BLOX」を承認

オランダで規制強化後、初めて小額から取引できる暗号資産(仮想通貨)取引所がオランダ中央銀行から正式なライセンスを取得した。

承認された取引所「BLOX」は、1ユーロ(約120円)から仮想通貨に投資できる。BLOX以前にライセンスを取得した第一号業者は、アムステルダムを拠点とする仮想通貨取引所「AMDAX」であったが、AMDAXは2.5BTC(記事執筆時価格で約400万円)からポートフォリオを開始できるサービスであるため、一般ユーザーにはハードルが高い。

このため、今回1ユーロから気軽に利用できる取引所がライセンスを取得したことにより、オランダで仮想通貨はよりアクセスしやすいものとなった。BLOX法務責任者のMark Bakker氏は、承認は「規制面で仮想通貨市場が進歩したことを表す」として次のように語っている。

私たちは7年前に事業を開始し、ユーザーが仮想通貨を売買するための基本的なツールを提供した。当時、ビットコインは詐欺やマネーロンダリングと関連付けられていたため、業界全体が疑惑を持って見られていた。

しかし現在、私たちはオランダ中央銀行の承認を得ることができた。

オランダの厳しいライセンス審査

オランダ政府は2020年5月から、欧州連合の第5次マネーロンダリング防止指令(AMLD5)に基づいて、仮想通貨に関連する新しい法律を適用している。

AMLD5は、仮想通貨取引所とカストディサービス事業者を、顧客の身元確認(KYC)とマネーロンダリング防止(AML)ルールへ準拠させるための厳格な枠組みだが、オランダ当局はさらに追加要件として、顧客の評価や投資する資金の出所を追跡するための基準などを設けた。

ライセンス登録の締切は11月21日だが、まだ承認された企業は少ない模様だ。オランダ中銀が受け取った38件の申請のうち、まだ3社しか承認は下りていない状況で、審査の厳しさを窺わせる。

ライセンス取得した3社は、BLOXとAMDAXの他に、ヨーロッパ向けの仮想通貨取引プラットフォームAnycoin Directだ。

Anycoin Directは「ライセンス取得により、サービスを構築・革新するための強力な基盤を築くことが可能になった」と述べ、具体的には「安全で規制されたプラットフォーム、金融犯罪や仮想通貨に関連した犯罪の防止、グローバルな規制枠組みの中で機能する仮想通貨サービス」などを実現できると意欲を見せている。

ING銀行がデジタル資産の業界団体加入

オランダでは伝統的な金融機関も仮想通貨分野の活動を始めている。

アムステルダムに拠点を置く総合銀行INGグループは、7月に仮想通貨を含むデジタル資産の採用を推進する業界団体、グローバル・デジタル・ファイナンス(GDF)への加入を発表。

同行は、世界金融機関の評価を行う「Brand Finance」の世界銀行ランキングで米ゴールドマンサックスに次ぐ24位。欧州を基盤とし、世界40カ国以上で事業展開している。

INGのデジタル資産部門ブロックチェーン・イニシアチブを率いるHervé Francois氏は、デジタル資産のカストディや移動をサポートする業界ネットワークの確立が、機関レベルのエコシステムに不可欠だと語った。

関連:オランダ大手銀INGが仮想通貨の業界団体参画、機関レベルのカストディ規範確立へ

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