はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Wanchain CEO ジャック・ルー氏にインタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Wanchainに関して
クロスチェインテクノロジーの解説や、マルチウォレットに関する新情報をインタビューしました。また、バイナンスが日本で使えなくなった今、新たな取引所への交渉が進んでいるようです。
中国仮想通貨市場
今は業界全体が動いており、以前の規制からは異なる方向に向かっているとのことで、ブロックチェーン技術にも中国政府は前向きとのことです。

仮想通貨Wanchain(WAN)とは

仮想通貨Wanchain(WAN)は、2017年9月にICOを行ない、2018年3月に世界最大手仮想通貨取引所Binanceに上場したことで話題となった通貨です。

Wanchainは、ブロックチェーンとスマートコントラクトを利用し、ビットコインやイーサリアムなど異なるブロックチェーンを繋げる金融プラットフォームの構築を目指しています。

また、モネロでも使われているリング署名、ワンタイムアドレスといった技術による匿名性の確保も目指しています。

今回は、WanchainのCEOであるジャック・ルー氏にインタビューを実施しました。

ご協力いただいたジャック・ルー氏に御礼申し上げます。

インタビュー内容一覧

―簡単な自己紹介をお願いします。

はじめまして、ジャックルーです。

以前はFACTOMという中国の会社を立ち上げ、CTOとして勤めていました。

昨年、Wanchainというプロジェクトを、世界中の方々や、中国の開発者達と、Wanglu(ワングルー)という会社とともに始めました。

Wanchain発足から一年経った今も、順調に開発も会社も続いています。

Wanchainでは『クロスチェーンテクノロジー』と言うものを売りにしているとのことですが、詳細についてご説明をお願い致します。

今現在ブロックチェーンをみると、二つに分離されます。

パブリック(public)プライベート(private)です。

例えばビットコインとイーサリアム。

どちらもすでにグローバル化していますが、互いに”会話”することができません。

何故なら元のプログラム言語が違うからです。

それらの異なるエコノミーをつなげるためのプロトコルを開発しているのです。

そうすれば、1つのエコノミーからのコインやトークンを別のエコノミーに流すことができます。

それと共に私達はプライバシーを守り、プライバシートークンとスマートコイントラクトを組み合わせます。

私たちは、トークン・エコノミーのすべてのトークンを接続し、非常に複雑な金融取引やトークンエコノミーで考えられるトランザクションを作成する基本コンポーネントである、プライベート・クロスチェーン・スマートコントラクトをサポートできます。

―Wanchainが上場しているBinanceは日本の金融庁から警告を受けています。日本人ユーザーのために、新しい取引所との提携はお考えですか?

はい、もちろん検討しています。

既にいくつかの取引所とコンタクトを取っており、今回のカンファレンスでも何人かとコンタクト済みで、この後ももう一社と話す予定です。

bitFLyerの加納さんともお話ししましたか?

はい、今朝(4月4日)お会いしました。

―Wanchainが開発中のマルチ通貨ウォレットは6月リリース予定とのことなのですが、ビットコインとイーサリアムどちらも対応可能と発表されています。このウォレット発表後、どのように進展していきますか?

WAN価格についてはお話しできませんが、このマルチ通貨ウォレットがリリースした後は、あらゆる面で業界が良くなっていくと思います。

ロードマップの予定としては6月から今年中旬をめどに準備を進めています。

まずはイーサリアムと統合し、その後ビットコインと統合する予定です。

どちらもこの業界で最も大きい銘柄で、ほとんどの仮想通貨はEthereumかBitcoinをベースにしているので、Wanchainにとって非常に良い経験になるでしょう。

その後他のブロックチェーンとも統合しようと思っています。

また、プライベート・チェーン・ソリューションにも取り組んでいます。

来年か、早くて今年を予定しています。

3つのプロジェクト(Utour,Allspark,Gametank・Beyond Blocks Summit Tokyo:Day1 参加レポート参照)とドバイで行われる会議でもいくつかのプロジェクトの発表をする予定です。

これらのプロジェクトの大半がWanchainによって繋がれています。

Binanceなど、アジア圏から離れる仮想通貨企業が多いです。その中で、中国においての仮想通貨業界の状況を教えて下さい。

中国では、マイニングや、経験豊かな投資家が充実しており、また大規模な人口もあり仮想通貨経済の規模は非常に大きいと思います。

しかし、2017年、ICOで市場は大変混乱していました。

政府が推測している間にICOにおける詐欺行為が多く行われていました。

多くの人々がブロックチェーンの仕組みを知らずにこの分野に突入し、中国における社会的問題や財政的不安定を引き起こしました。

政府は9月に速急な行動を起こし、ICOを禁止しました。

それはいい選択だったと思いますが、政府はまだこの新しいテクノロジーが何なのか、それをどうコントロールするべきなのか理解していないと思います。

経済大国などは古い思考ゆえにこの技術を受け入れる時期が遅れるでしょう。

私は今後新しい規制が生まれると思います。

今は業界全体が動いており、それぞれが異なる方向に向かっています。

私はこの業界全体と、中国政府が最善の道を見つけようと努力していると思います。

中国政府は、ブロックチェーンの使用を認識し、ブロックチェーン技術を今後5年間最優先事項に置いて、1日でも早く活用できるように精進しているからです。

ブロックチェーンの革新は止まらないでしょう。

それは困難で、時間もかかりますが、日本が現状のように先頭に立ち続ければブロックチェーンに将来はあると思います。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/18 木曜日
22:21
ステーブルコイン「$U」がBNBチェーンとイーサリアムで始動
ユナイテッド・ステーブルズが新ステーブルコイン「U」をBNBチェーンとイーサリアムでローンチ。USDC、USDT、USD1で1対1裏付け。PancakeSwap等の主要DeFiプロトコルと初日から統合、AI経済向けにEIP-3009とx402をサポート予定。
18:27
ユニスワップ、1億UNI焼却提案の最終投票開始へ 流通量の16%
分散型取引所ユニスワップが1億UNI焼却を含む「ユニフィケーション提案」の最終投票を12月19日に開始。可決されれば手数料スイッチが起動し、UNIトークンは収益を生む資産へと転換する。
17:22
YO Labs、トークン化ゴールド「yoGOLD」の事前預入を受付開始
YO Labsがトークン化ゴールド(XAUt)で利回りを獲得できるイールドボールト「yoGOLD」を発表。金を預けて利回りを得られる。現在、事前預入を受付中。
16:43
トランプ大統領、次期FRB議長に「大幅利下げ支持」と宣言 
トランプ米大統領が次期FRB議長について「大幅な金利引き下げを支持する人物」と表明。金利1%以下を主張し、FRBの独立性を巡り議論を呼んでいる。QT終了や史上最大の税還付シーズンと相まって、仮想通貨市場への影響が注目される。
15:08
ハイパーリキッド、約1557億円相当のトークンをバーン認定へ 供給量13%削減目指す
分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドが約1,557億円相当のHYPEトークンをバーン認定する提案を発表。承認されれば流通供給量の13%が永久除外される。取引手数料の99%を自動買い戻しに充てるアシスタンスファンドのトークンが対象で、秘密鍵のないアドレスに保管され引き出し不可能。バリデーター投票は12月24日締切。
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧