ナスダック上場の仮想通貨採掘メーカー、年内に仮想通貨取引所を開設へ

マイニングマシンメーカーEbangが事業拡大

米ナスダック上場の、中国大手暗号資産(仮想通貨)マイニングマシンのメーカーEbang社が、仮想通貨取引所の開設を準備していると正式に発表した。

2021年の第1四半期(Q1)に取引所の公開テストを開始し、正式に取引所を立ち上げる予定だという。現在すでに、同社内部でテストは完了している。

Ebangの会長兼CEOであるDong Hu氏は、次のようにコメントした。

仮想通貨取引所の内部テスト完了は、当社のブロックチェーン金融サービス事業を拡大する上での前進となる。一方で、ブロックチェーン業界のバリューチェーンの中で我々が提供できるものについて最適化を行うため、マイニングファームを設立したり、マイニングを行うなど、他のビジネスチャンスについても探っていきたい。

これからは、マイニングマシンだけではなく仮想通貨事業をより包括的に行っていく姿勢を示した格好だ。

Ebangは、仮想通貨取引所をローンチする戦略の一環として、オーストラリアに完全子会社を設立している。またグローバルな取引所にするため、Ebangはシンガポールにも進出した。2020年10月には、ニュージーランドの認可されたブローカー兼資産運用会社を買収している。

収益源を増やして事業を安定させる狙いも

Ebangの最高財務責任者(CFO)Chen Lei氏は、仮想通貨取引所の立ち上げにより、同社の収益が、約2倍の2億ドル(約206億円)に増える可能性があると述べた。

Ebangは2010年に設立した企業で、Bitmain、MicroBT、Canaanと共に、マイニング機器メーカーの4大企業とも称される。マイニングマシン用の特定用途向け集積回路(ASIC)チップとファブレス集積回路(IC)を製造しており、ビットコインマイニング用チップで2019年の収益の82%を上げた。

2019年には、Ebangの収益は1億900万ドルで、2018年の約3億ドルから減少。こうした中、仮想通貨取引所の設立は、事業をより安定させるために収益源を増やす狙いもあるようだ。なお、以前Ebangは、金融サービスや教育、医療の分野におけるブロックチェーンのユースケースを探るとも述べている。

取引所設立の発表を受け、同社株式(EBON)は+23%上昇した。Ebangは昨年6月にナスダックで新規株式公開(IPO)を行ったが、これはマイニングマシンメーカーとしてCanaan社に続き2社目となった。

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