WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

テザー社利用の銀行、ビットコインで資産運用=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Deltec銀行、ビットコインで資産運用

テザー社が仮想通貨USDT融資に関する財務記録を提出する期限1月15日(米時間)が迫る中、テザー社が利用するバハマのDeltec銀行が、預入れ資産を仮想通貨ビットコインに投資しているとして、証言をしたことがわかった。

DeltecのHugo Rogers首席投資責任者がビデオ会議で話した。Coindeskなどのメディアが報じた。

Rogers氏が、ビットコインに資金を投じたことを明かした期間は、2020年。1BTC=約9,300ドルのタイミングで資金を投じたという。この当時購入したビットコインについては、パフォーマンスが好調な状況にあるとした。

一方、テザー社の顧問弁護士は15日、自身のツイッターで報道についてコメント。「Deltec銀行が資金をビットコインに投資しているとのコメントを行なったが、テザー社は資金の運用を委託することはなく、Deltecがテザー社の代わりにビットコインを購入した事実はない」と、テザー社との関係性を否定している。

裏付け資産の問題

同報道が話題になったのは、テザー社の裏付け資産の問題が、NYAGとの裁判で財務資料の提出を求めていることがある。

テザー社公式の説明によると、USDTの裏付け資産については、「現金、現金同等物、およびその他の資産で裏付けされている(19年3月に規約を変更)」とされていたが、現時点で内訳は公開されていない。

2019年5月の裁判資料では、テザー社は一部の準備金をビットコインに投資したことを認めたことが記載されており、2020年以前にも資金運用の中で、ビットコインを資産運用対象としていたことが明らかになっている。(購入金額や割合は不明)

テザー準備金問題を巡って、現在係争中のテザー社の不正融資疑惑を巡る裁判で、ニューヨーク司法当局(NYAG)は、8.5億ドルの不正融資疑惑に関連するテザー社のUSDT準備金に関する財務書類の開示を求めており、テザー社は1月15日の期限までに財務記録を提出する予定。財務記録の提出で資金運用の状況は明らかになる可能性は高く、それに先行して銀行が情報を開示した可能性がある。

財務記録の提出については、これまでテザーおよび親企業iFinexが協力を拒んできたが、昨年12月時点では、資料提出に協力する姿勢を見せていることをNYAGが言及している。

なぜ、現時点で協力する姿勢を見せたかは、定かではないが、USDTの裏付け資産が最も大きな理由にあるとの見方が強い。

USDTの裏付け資産の問題が浮上したのは、2019年。iFinexは、銀行による資産凍結で、8.8億ドルの顧客資産消失したと発表したが、NYAG側は、テザーの準備金を不正に流用した可能性があるとして、調査に乗り出した経緯がある。NYAGによると、テザー準備金(米ドル現金の分)は一時、USDTの流通数に対して数字が合わない財務上の問題がある期間が存在していた。

表上は理由とされていないが、これをカバーする目的として指摘されているのが、Bitfinexが2019年5月に実施した独自のプラットフォームトークンLEOの販売だ。当時、計10億ドルの資金を調達している。

具体的な資産管理などは、今後明らかになることが予想されるが、準備金を「現金、現金同等物、およびその他の資産」としたことから、価格が対法定通貨で変動する資産に投じていたことなども、財務上に問題が生じるケースに繋がるとして指摘されてきた。

運用比率こそ明らかではないが、調査に協力した流れも、ビットコイン等の値上がりによって、財務上の問題が解消されたことも一つの理由にあるとの指摘もある。

今回財務記録の提出にあたって、テザー社のPaolo Ardoino CTOは10日にSNSで、「我々はNYAGの要請に応じて、すで250万枚に及ぶ書類を作成している。15日以降も、テザー社の業務は通常通りだ」とコメントしている。書類の数が膨大であることから、NYAGによるレビューには、時間を要する可能性も想定されている。

テザー問題:ビットコイン投資で注意喚起するレポートも

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)について、投資する際の注意を促す論文が新たに公開された。過去にもテザー問題とビットコインを紐づける論文の発表があったが、新たにAlex Pickard氏がリリースした。

タイトルは「ビットコイン:魔法のインターネット通貨」。著者のAlex Pickard氏はBTCは資産でも価値の保存手段でもなく、価格高騰はバブルでのようで、操作されている可能性もあるとして、ビットコイン投資家に注意喚起を行なっている。

Pickard氏は2013年業界参入した人物で、現在は米投資企業Research Affiliatesの幹部に就任し、リサーチなどを担当している。

Pickard氏は、「自分が何に投資をしているか理解すること」は投資における重要な要素だが、BTCに関しては新しい投資家も経験豊富な投資家も、十分に意識ができていないと指摘する。

Pickard氏がBTC価格が操作されているとする根拠は、以前から指摘されているステーブルコイン「テザー(USDT)」発行のタイミングだ。以下は論文に掲載されたグラフで、左軸を基準にするオレンジの線がBTC価格、右軸を基準にする水色の線がUSDTの総発行量を表している。

USDTは、需要に応じた発行と償還を行うが、それを踏まえた上で、価格の推移に大きな相関性を指摘している。

出典:論文

黄色で色付けられた箇所はUSDTが大量に発行された後にBTC価格が上昇した時期で、2018年11月前後の赤い箇所はUSDTの償還によって、BTC価格が下落した時期だ。過去にはBTC価格とテザー取引高の急騰時に50%という高い相関性があるという論文も発表されており、業界ではUSDTに対する懐疑的な見方が強まったきっかけにもなった。

関連17年の仮想通貨バブル、犯人は「一匹のBTCクジラ」 米大学教授らが論文更新

発行元のテザー社らに対しては、USDTは米ドルに1:1でペッグしたステーブルコインで裏付け資産がなくてはならないが、価値の裏付けがないままUSDTを発行し、BTCの価格を意図的に釣り上げたという訴訟も起きている。

Pickard氏はこの問題を改めて引用し、BTC投資のリスクとして警鐘を鳴らしている。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/22 土曜日
13:25
ザ・サンドボックス、5億SAND不正発行発生か 韓国大手2社が対応
メタバース企業ザ・サンドボックスでBase上の仮想通貨SANDに不正発行疑惑が発生し、5億トークン超が不正発行された。韓国大手取引所も警戒を強めており、供給希薄化への影響が懸念される。
13:05
ソラナカンパニー、SOLのインフレ抑制・手数料変更案に反対を表明
仮想通貨ソラナ財務企業ソラナカンパニーが、SOLインフレ抑制や変動手数料の2提案に反対を表明。一方で新ガバナンス制度「ソラナ憲法」は支持している。
11:12
ビットコイン金融のバウンスビット、BBトークン不正流出でL1廃止 
CeDeFiのバウンスビットが、独自チェーンの脆弱性をハッキングされ、仮想通貨BBが約2.86億枚不正送金されたと発表。L1チェーンを廃止し、BNBチェーン上でBBを再発行する。
10:35
ビットコイン7.9万ドル突破、イラン制裁観測で逃避買い オプション市場は9万ドルを意識|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは8月22日も続騰し、一時7万9,000ドルを突破した。円建てでも過去24時間で約100万円幅の上昇となっており、8万ドルの大台を目前に控える展開となっている。
09:55
リップル、XRPレジャーで機関投資家向け融資ファンド始動 XRPは前週比46%超上昇
リップルはクリアプール、シカダ・パートナーズとともに、ステーブルコインRLUSDを軸とした機関投資家融資ファンドの構築を進めている。実装の可否はバリデーター承認にかかっており、XRP相場にも影響し得る。
09:30
BTCウォレットのコールドカード、ファームウェアの更新を推奨
仮想通貨ビットコインのウォレットのコールドカードは、2026年7月30日公表した資産流出事案について新たに情報を共有。ファームウェアのアップグレードを強く推奨している。
08:40
ビットコイン、8.2万ドルが強気相場転換の分岐点に=ギャラクシー・リサーチ
米ギャラクシー・リサーチは過去の弱気相場データを分析し、ビットコインが週足終値で50週移動平均線の8万2,470ドルを上回れば、強気相場入りを裏付ける確認シグナルになるとの見方を示した。
07:20
ビットコイン反発の主因をコインシェアーズが分析、次の材料は?
コインシェアーズはビットコイン反発をマクロ要因によるものと分析し、当面はレンジ内での推移を見込むとした。グレースケールは長期投資家にとって有利な参入時期との見解を示している。
06:40
レイ・ダリオ、米債務危機警告し金とビットコイン推奨
ブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏が、米国の財政赤字拡大による債務危機を警告し、国債を減らして金とビットコインに資産を振り分けるよう投資家に助言した。金と仮想通貨相場は続伸している。
05:55
英大手銀アナリスト分析、ビットコインが10万ドルを上回る可能性
英大手銀行スタンダードチャータードのアナリストが、ビットコインが過去最高値12万6,000ドルまで上昇する可能性を示し、年末目標10万ドルが低すぎるかもしれないと述べた。
05:00
ストラテジーの84万ビットコイン、含み損から一転し2420億円超の含み益に
ストラテジーが保有する84万BTCの含み損益が、ビットコイン高騰でプラスに転じ、13億ドル規模の含み益となった。1週間前は含み損だった状況から急速に好転し、メタプラネットの含み損も縮小している。
08/21 金曜日
20:06
野村系レーザー・デジタル、暗号資産交換業に登録 約4年ぶり新規参入
野村グループのレーザー・デジタル・ジャパンが21日、資金決済法に基づく暗号資産交換業者の登録を完了したと発表した。国内の新規登録は2022年以来、約4年ぶり。まず交換業者向けに仮想通貨サービスを提供し、国内市場の流動性向上を目指す。
18:12
HashPort、JPYC決済対応のNFTマーケット提供開始
HashPortが「HashPort Market|αU」の提供を開始した。電子決済手段型ステーブルコインJPYCでの決済に対応するNFTマーケットで、CryptoGamesと提携したトレカNFTオリパの販売と二次流通も始めた。
16:49
ビットコインの強気指数、10カ月ぶり60超え=アナリスト
クリプトクアントのブルスコア指数が60を回復し、2025年10月以来となる強気圏入りをアナリストが指摘した。10指標中6指標がグリーン転換し、需要成長やステーブルコイン流動性、実現価格の改善が背景にあるという。
15:47
ハイパーリキッド上半期手数料31%増、収益3.8%減=21シェアーズ
ハイパーリキッド(HYPE)の2026年上半期は総手数料が前年同期比31%増の4億1930万ドルとなった一方、プロトコル収益は3.8%減の3億530万ドルに縮小。21シェアーズがオンチェーン市場での地位とHYPEのバリュエーションを分析した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧