仮想通貨Polkadot、前週比50%高
年末から騰勢が止まないクロスチェーンプロジェクトの暗号資産(仮想通貨)Polkadot(DOT)がCoinGeckoなど複数のプラットフォームで時価総額4位にランクインした。前週比価格では約50%、月間では約172%の騰落率を記録している。
イーサリアムの共同設立者であるGavin Wood氏が開発に携わったポルカドット(DOT)は、異なるブロックチェーン間を繋ぎ相互運用性(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクト。Web3財団によって開発が主導されており、2020年5月に待望のメインネットがローンチされていた。
DOT価格の続伸を受け、仮想通貨データプロバイダーCoinGecko上ではXRPの時価総額を出し抜き4位にランクイン。CoinMarketCap上でも時価総額で比較すると、XRPとPolkadotの差は約300億円以内に迫ってきている。(データは午前10時)
また仮想通貨データプラットフォームMessari上でもポルカドット(DOT)がXRPの時価総額を上回ったことが確認された。
ポルカドット上昇の1ヶ月
2020年クリスマス前の12月23日、仮想通貨取引所バイナンスがポルカドット上のプロジェクトをサポートする1000万ドル(10億円)規模のファンド設立を発表。この発表が材料視され上昇に転じたとの見方がある。
その後も300を超えるプロジェクトを抱えるポルカドット関連の発表が相次いだ。今月3日にはDeFi(分散型金融)に係る保険マーケットプレイス「PolkaCover」がIDO実施を発表。
さらに11日には仮想通貨取引所BitrueがDOTの取り扱いと年利7.3%のステーキングサービス開始を発表、材料視された見方もある。また今週13日には国内ブロックチェーン企業「ステイクテクノロジーズ」のPlasm NetworkがPolkadotのテストネットに世界で初めて接続されたことも注目を集めた。
そのほかにも20年10月に発表されたビットコインをトークン化する「PolkaBTC」のQ1(第一四半期=1月から3月)ローンチが予定されている。
ポルカドット価格の上昇の背景にはDeFiへの注目と高いスケーラビリティとインターオペラビリティ(相互運用性)を持つネットワークへの期待の表れだと言えるかもしれない。