ETH高騰で資産額も上昇
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)は19日、2017年〜18年の仮想通貨バブル期に記録した高値1,420ドルを上回り、3年ぶりに最高値を更新した。一年前の1月19日の178ドルと比較して、約700%高となっている。
ETH価格の高値更新によって、イーサリアム共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏(下記ヴィタリック)が保有するETHの資産額も大幅に上昇し、一時500億円相当まで資産価値が上昇した。
ヴィタリックの主要ETHウォレット「VB」の残高によると、現在333,348ETHを所有している(一年前は350,003ETH)。所持する他のウォレットであるVB2では20ETHほどある。
イーサリアム2.0のデポジット金額
ヴィタリックは保有するETHをイーサリアムエコシステムのためにも利用している。2020年11月、イーサリアム2.0(ETH2.0)のデポジットコントラクトに、3,200ETHを入金したことが確認された。
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デポジットコントラクトは、イーサリアム2.0のフェーズ0で稼働するビーコインチェーン上のステーキング契約機能で、ビーコンチェーンが12月1日に正式にローンチされた。
最新データによると、デポジットコントラクトは現在、2,703,170ETHを預かっており、その金額は約4,000億円に及ぶ。「ビーコンチェーン」の起動条件である「524,288ETH」を5倍以上超えている状況にある。
イーサリアム2.0の仕組み上、先のフェーズまで約2年間ロックアップされたままになるというデメリットがあるが、それにもかかわらず入金が増え続けているのは、投資家や技術者がその将来性を見込んでいる可能性が高いことを意味している。