CoinPostで今最も読まれています

イスラエルのスタートアップ、決済システムで関与する仮想通貨ディエム(元リブラ)を展望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ディエムの決済方法や可能性を展望

イスラエルのスタートアップFirst DAG(以下、First)が、フェイスブックの主導するステーブルコインディエム(元リブラ)を使用するための決済ソリューションを構築したことが分かった。

同社CEOのRan Goldi氏が、暗号資産(仮想通貨)メディアThe Blockに、その決済システムとディエムの展望を語っている。

Firstの提供するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)ソリューションにより、加盟店をディエムのネットワークに接続して、消費者が支払い方法としてディエムを利用できるようになるという。

ディエム決済を始めたい店舗や業者が、すでにFirstがサポートしているPSP(決済サービスプロバイダー)と提携している場合は、統合プロセスなしで、ディエムによる支払いを受け入れられるようになる。

Goldi氏によると、今後数か月以内に、そうしたPSPの名称を発表する予定だ。またディエム自体についても「今後6か月以内に」ローンチする予定であるという。

Firstが関連プロセスを処理するため、店舗の方は、仮想通貨やブロックチェーンについての知識がなくてもディエム決済を始めることが可能。また、ディエム決済で処理された支払いについて、加盟店はその国の法定通貨で受け取ることになる見込みだ。

Instagramなどからも決済可能か

フェイスブックの月間アクティブユーザー数は約28億人であるため「ディエムは大規模なものになるだろう」とGoldi氏は語る。

またディエムは、InstagramやWhatsAppなどフェイスブックの所有するいくつかのプラットフォームに統合された非常に簡単な決済方法となり「ボタンをクリックするだけで、ディエムで支払うことができる」という。

さらにGoldi氏は、将来的にディエム協会がディエムのネットワークを他のブロックチェーンネットワークや中央銀行デジタル通貨(CBDC)などに接続する機能を追加する可能性にも言及した。

セキュリティ面でFireblocksと提携

セキュリティ面については、Firstはデジタルセキュリティ分野のスタートアップFireblocksと提携して取り組む。

FireblocksのCEO、Michael Shaulov氏は次のように述べた。

ディエムは、仮想通貨のより広い採用を促進するもので、リアルタイム決済やユーザーの資金と資産データの安全性を確保するために、最高レベルのセキュリティを必要とする。

ディエムはもともと「リブラ」という名前で計画されていたステーブルコインだが、各国政府や規制当局からの批判を受け計画を変更、昨年末にリブランディングして「ディエム」へと改称した。

複数通貨のバスケット型ではなく、単一通貨ごとに対応するステーブルコインを発行する新たな設計に変更することや、より厳格に規制に準拠することを発表している。

関連フェイスブック主導の仮想通貨リブラが「ディエム」にリブランディング

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/08 火曜日
19:40
金価格と連動する仮想通貨ジパングコイン 買い方からレンディングまで解説
金価格と連動する仮想通貨ジパングコイン(ZPG)の特徴と魅力を解説。購入方法からSBI VCトレードでのレンディングまで詳しく紹介。安定性と高利回りを兼ね備えた新しい金投資の形を探ります。
16:00
ビットコインETF、2億3500万ドルの資金流入 フィデリティがけん引
米国のビットコインETF(上場投資信託)市場は7日、12種類全体で2億3500万ドル(348億円)の純流入を記録。2営業日連続の流入超過となった。大半はフィデリティが運用するF…
14:00
仮想通貨スイ(SUI)2ドル超え最高値に迫る 価格上昇の材料は
仮想通貨Sui(スイ)が急成長している。価格2ドル超えで最高値に迫り、日次取引数がソラナを上回った。DeFiのTVLではトップ7にランクインする躍進ぶりだ。
13:10
サトシ・ナカモト候補者の愛猫ミームコイン誕生 ビットコイン発明者の正体に注目集まる
HBOドキュメンタリーの公開を前に、サトシ・ナカモト候補であるレン・ササマン氏の愛猫をモチーフにしたミームコインが登場した。
11:05
ソラナプロジェクトへの投資需要が堅調推移、3Q(7ー9月)に250億円以上調達
仮想通貨ソラナエコシステムへの投資が2024年第3四半期に急増し、250億円以上を調達。FTX崩壊後の回復を示し、大型プロジェクトもソラナに移行中。
10:45
バイナンス、仮想通貨ウォレット凍結に慎重姿勢
仮想通貨取引所バイナンスは、対象のパレスチナ人のウォレットを凍結して欲しいというイスラエル軍の要請に対し、86%を凍結しなかったことがわかった。金融調査部門のトップが事情を説明している。
09:35
中国株大幅上昇、仮想通貨からの資金移動加速か 政府の景気刺激策受け=報道
中国政府の景気刺激策を受け、一部の中国人投資家が仮想通貨から株式市場へ資金を移動している可能性。USDTの取引価格にディスカウントの傾向が見られる。
08:25
FTX返済計画承認、米裁判所が約2年越しの破産手続きに終止符
米裁判所が仮想通貨取引所FTXの破産計画を承認し、総額約2.3兆円が顧客に返還される見込み。裁判の詳細や今後の支払いスケジュールを解説。
07:45
トランプ氏勝利の可能性、ポリマーケットでハリス氏を上回る
米大統領選に向けてポリマーケットでは現在、共和党候補のトランプ氏が勝つ可能性が民主党候補のハリス氏を上回っている。トランプ氏は早くから仮想通貨を支持する姿勢を明確に示してきた。
07:00
ヴィタリック、ムーデンミームコイン売却し約2700万円を寄付
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリックがムーデン(MOO DENG)ミームコインを売却し、得られた資金を慈善団体に寄付。寄付後、ムーデンの価格は急騰し、一時3倍以上に上昇した。
06:26
ビットコイン、「強気な10月」再来か QCP Capital指摘
10月は仮想通貨ビットコインが「Uptober」として強気相場を見せる月として知られているが、今年の市場はどうなるか。QCP Capitalのアナリストは依然として強気の見通しを持ち、雇用統計やHBOのドキュメンタリーがビットコイン市場に注目を集めている。一方、ミームコイン市場も活発な動きを見せている。
10/07 月曜日
19:24
アラブ首長国連邦(UAE)が付加価値税制改正、仮想通貨取引の課税免除を発表
アラブ首長国連邦(UAE)が付加価値税(VAT)を改正し、仮想通貨取引の課税免除を発表した。仮想資産を伝統的な金融商品と同様の文脈で捉えていることを示唆し、2018年1月1日からの取引に対して遡及的に適用される。
16:55
イーサリアム改善案EIP-7782「処理速度向上とDEX効率化」で注目集める
イーサリアムの新提案EIP-7782はネットワーク処理速度33%向上を目指す。スロットタイム短縮でDEX効率22%改善、年間1億ドルのコスト削減につながる可能性も。
15:05
メタプラネット、ビットコイン保有量は639.5BTCに
メタプラネットは、10月7日に10億円分のビットコインを追加購入し、累計保有量は639.5BTCに達した。プットオプション取引で2億円超の利益も確保。
14:25
重要コアアップデート「Bitcoin Core 28.0」リリースへ、攻撃に対する脆弱性を解消
DoS攻撃などへの脆弱性対策を踏まえ、ビットコインコアの重要アップグレードである「Bitcoin Core 28.0」がリリースされた。なお、ビットコイン現物ETFは10月4日に純流入に転じ、約38億円の資金が流入した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア