Garlinghouse CEOの最新動向
リップル社のGarlinghouse CEOは米国時間3日、米SEC(証券取引委員会)に対し、自身に対する訴状の取り下げを求める内容を記した書類を裁判書に提出したことがわかった。
Today, a letter was filed on my behalf indicating my intent to file a Motion to Dismiss in response to the SEC’s amended complaint against me. Simply put, the SEC’s allegations are regulatory overreach. The letter speaks for itself: https://t.co/bwj9YdDOQw
— Brad Garlinghouse (@bgarlinghouse) March 3, 2021
SECが2月18日に提出した、リップル社と同社のGarlinghouse CEOおよび共同創設者のChris Larsen氏に対する一部修正された訴状内容について、Garlinghouse氏に対する内容の取り下げを求めている。
本件の背景は、SECが昨年12月、リップル社と同社のGarlinghouse CEOおよび共同創設者のChris Larsen氏に対して、2013年から約7年間に渡り、SECに有価証券登録を行わずにXRPを販売し、1,300億円を超える資金を調達したとして提訴した事例がある。
2月に修正されたSECの訴状で、Garlinghouse氏とLarsen氏の行為に関する記述が追加。主に2015年当時の最高財務責任者(CFO)がXRPの価格や出来高、それらがXRPの販売戦略にどのような影響を与えるかといった情報を毎日、Garlinghouse氏とLarsen氏に報告していたことが指摘されている。
関連:リップル訴訟、米証券取引委員会(SEC)が修正訴状を提出
今回、Garlinghouse氏の弁護士はNY州連邦地裁に提出した申立で、SECの修正訴状の内容が行き過ぎだと指摘。「SECは修正訴状で、Garlinghouse氏がXRPの未登録販売を手助けし教唆したと主張しているが、『故意に行った行為』を証明する必要がある」として、以下のように反論した。
SECがこれまで30ヶ月に渡り調査を行い、弁護人側およびサードパーティが200,000ページに及ぶ書類を提供してきたが、結果として、SECはGarlinghouse氏がXRPの有価証券性に該当する可能性に気づいているとした内容以上のことは指摘できていない。
他にも、修正訴状がGarlinghouse氏によるXRPの販売およびオファーが、証券法の範囲に該当すると主張していることが不適切だと反論。海外でXRPを販売した場合、証券法の管轄には入らないことについてSECが修正訴状で示していないなどと指摘する内容が盛り込まれている。