BitGoがNY信託ライセンスを取得
大手仮想通貨カストディアンのBitGoがニューヨーク州の信託ライセンスを取得。同州にサービスを展開することが可能となった。
BitGoは2020年の8月に信託ライセンスを申請し、3月4日にニューヨーク州の金融サービス当局(NYDFS)が申請を承認したことを発表した。
信託ライセンスの取得によって、BitGoはニューヨーク州で以下のような機関投資家向けのサービスを提供可能となる。(SOC2とは、内部統制保証報告やサイバーセキュリティに関する内部統制保証報告の枠組みを定義し評価する国際認証の仕組みによる1つの基準)
- KYC/AMLコンプライアンスのコントロール
- SOC2タイプ2基準のコントロール
- 秘密鍵を銀行グレード(クラスIII金庫)のオフラインコールドストレージで管理
- 100億円に及ぶデジタルアセットの保険カバレッジ
- マルチシグネチャーの暗号化技術等
BitGoは米国だけでなく、グローバル取引所などの業者もクライアントに持ち、200以上の銘柄に対応し、2,150億円以上の資産を管理している業界有数の大手カストディアンだ。今回の発表で、「NY州の金融機関が仮想通貨の普及と受入れを加速させるために重要な役割を担っている。同州の銀行やヘッジファンド、年金ファンドなどの金融機関はBitGoのプロダクトへ大きな関心を寄せている」と語られた。
また、BitGoのMike Belshe CEOは先日、Coindeskに対して会社の財務資産として約270億円に相当するビットコイン(BTC)を保有していることを明かした。