はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン復活で円建て最高値更新、着目される大企業動向と需給面の変化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融市場の動向

米議会は10日、1.9兆ドル(約200兆円)規模の追加経済対策法案を可決した。12日にも成立する見通しだ。

景気刺激策としては、国民1人あたり最大1400ドル(約15万円)の特別給付金が柱となっており、余剰金の一部が株式やビットコインなどリスク資産に向かう可能性も指摘される。

昨年の現金給付時には、米コインベースやバイナンスなど大手取引所に給付金と同等額の入金が相次いだことが取り沙汰された。

大手資産運用会社DoubleLineCapitalの創設者JeffreyGundlach氏は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で深刻な危機に陥る米国経済の回復と共に、米連邦準備理事会(FRB)の掲げる目標インフレ率2%を超えると指摘した。

同氏によると、3%〜4%を超えると債券市場を混乱させるリスクがある一方で、債券市場の金利が低水準に留まることは相対的に株式市場の魅力を高める。12日のメジャーSQ(特別清算指数)を経過した後の金融市場動向も注目される。

仮想通貨市場

11日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比+3.93%の608万円(56,200ドル)に。

2月22日に記録したドル建ての最高値58,367ドルは超えていないが、日本円建てでは過去最高値の615万円を塗り替え、一時620万円に達するなど、調整局面から力強く反発している。

Digital Currency Group動く

Digital Currency Group(DCG)は11日、グレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)に最大2億5000万ドルを投資予定であることを発表した。

公開市場での購入により、間接的なエクスポージャーを得る可能性があることを意味しており、NAV(純資産価値)で新株を発行する代わりに購入する可能性がある一方で、株式の購入承認は、株式を任意の期間に取得することを義務付けるものではなく、変更や中止される可能性もあるという。

デジタル通貨を主な投資事業とするDCGは、グレースケールの親会社で、35か国以上で175を超えるブロックチェーン関連企業を支援する。

2013年に設立されたGrayscale Investmentsは、米ニューヨークに本社を構え、ヘッジファンドやファミリーオフィス、年金、基金、適格投資家が主な顧客として含まれる。21年3月9日時点で421億ドルを超える資産を運用する。

オープンエンド型投資信託の「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」は、市場価格をベンチマークとする投資信託であり、投資対象をビットコインのみとした初の証券だ。

現在、市場との価格乖離を示すGBTCの取引価格プレミアム(ディスカウント)は-5.43%となっており、長らくプラス乖離の続いた状況から大きく変化した。

出典:The Block

大口による利益確定のほか、カナダで新たに承認されたビットコイン上場投資信託(ETF)など競合する金融商品が増加した影響が考えられる。

グレースケールは、GBTCの新規受付を一時停止した。

関連:グレースケール親企業、最大270億円分のビットコイン投資信託を購入する計画を発表

需給面の変化

過去2〜3年間アクティブに推移していたビットコイン供給量の移動平均線は、直近14か月で最低値の190万まで減少した。

出典:Glassnode

ビットコインの非流動的な供給量の変化では、2019年以降、カストディサービスのコールドウォレット送金など売り圧力の減少と長期保有傾向が継続していることを示唆している。

出典:Glassnode

この点についてBloqportは21年1月、主要取引所に預け入れられたBTCの合計量の減少を指摘。市場に出回っているBTC供給量の内78%が過去12か月で非流動的になっていることから、実際の供給量は約1860万BTCと考えられるとの見解を示していた。

仮想通貨投資ファンドのPantera Capitalは20年11月、PayPalyやCashApp、グレースケールなどのビットコイン購入平均が、マイナーによる新規採掘量を上回っているとの試算結果を公開している。

関連:ビットコインが供給不足の状態へ PayPalなどで新規採掘量上回ると推定=Panteraキャピタル

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧