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IMF報告書:世界の債務負担164兆ドルに到達|世界不況と仮想通貨

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

IMFが世界の債務負担について警告
IMF(国際通貨基金)は世界の債務負担が164兆ドル(1京7600兆円)に達したと発表しました。仮に、各国の財政状況の厳しさゆえに債務の返済ができないとなると、壊滅的な不況をもたらしうるとも考えられており、いかにこの状況が危険なものであるかが強調されました。
世界的不況とビットコイン
2008年の経済危機ののち、サトシナカモトによってビットコインが発表されたように、今回のこのような危機的状況も新たなサトシナカモトを生む可能性はあると考えられているようです。

IMFが世界の債務負担について警告

IMF(国際通貨基金)は世界の債務負担が164兆ドル(1京7600兆円)に達したと発表しました。

仮に、各国の財政状況の厳しさゆえに債務の返済ができないとなると、壊滅的な不況をもたらしうるとも考えられており、いかにこの状況が危険なものであるかが強調されました。

18日、IMFが半年ごとに発表する最新の財政モニター報告書において、2016年時点で世界の債務負債がGDPに対し225%にも膨れていたとの説明がなされました。

IMFの財政分析部門のトップを務めるVitor Gaspar氏はBloombergで以下のようにコメントしました。

164兆ドル(1京7600兆円)という数字は非常に大きなものです。今この世界において、我々が迎えている大きな危機の一つは間違いなくこのような経済状況であると言えます。

今回の報告によって世界経済がいまだ、世界的な不況をもたらした2008年の金融危機の影響から抜け出せていないことが示されました。

このような状況では、各国が債務満期に達した際に財政を立て直すのが困難になるとIMFは警告します。

巨額の債務負担によって、経済成長が妨げられ、さらには財政課題を抱える経済に連鎖的な不況をもたらす可能性があります。

こういった話題については、最近、米メディアのRedditの質問コーナーで”2008年と同じような大不況がまた訪れるのか”という質問に対し、ビル・ゲイツ氏が以下のように回答しています。

いつと答えるのは難しいですが、新たな不況が訪れることは確実でしょう。

ビル・ゲイツ氏は、自身の友人であり慈善事業におけるパートナーでもあるウォーレン・バフェット氏の名を挙げ、バフェット氏がゲイツ氏より経済事情に明るいと語りました。

同記事内では、”投資においては長い目でリターンを待つべき”という教訓を示す以下のようなバフェット氏のアドバイスも紹介されています。

10年株を手放さずにいる覚悟がないなら、たとえ10分であろうと株を持つのはやめなさい。

世界的不況とビットコイン

中立的立場で状況を俯瞰している人にしてみれば、”次の不況で崩壊するとわかっていて法定通貨ベースの資産に投資をすることになんのメリットがあるのか” といった疑問が浮かんでもおかしくありません。

現在の金融機関はわずかなほころびで簡単に崩壊しうるということは、2008年の経済危機から得た学びとして今や多くの人が知るところでしょう。

IMFの報告によれば先進国の三分の一以上が対GDP比85%を超える負債を抱えており、これは2000年の3倍以上とのことです。

さらには途上国においても、五分の一の国が対GDP比70%以上の負債を抱えていると報告されました。

2008年の経済危機ののち、サトシナカモトによってビットコインが発表されたように、今回のこのような危機的状況も新たなサトシナカモトを生む可能性はあると考えられているようです。

ビットコインの誕生記念であると同時に、既存金融システムに対しては、我々と通貨にとっての新たな時代が到来したという警告ともなった前回の金融危機後の変革期。

既存の金融へ対する新たな波が起こる日が近づいているのかもしれません。

Bitcoin and Crypto are Solutions to the $164 Trillion Global Debt

APRIL 19, 2018 | JOHN MCMAHON

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