TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン一時暴落も急回復、フラッシュクラッシュで大量清算発生

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

1日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比+0.51%の653万円(59,000ドル)と小幅高。

6万ドル目前の59,800ドル(658万円)から、約3,000ドル幅のフラッシュ・クラッシュが発生。一時56,800ドル(628万円)まで暴落する場面もあったが、急速に持ち直した。引き続き買い意欲は旺盛か。

複合要因で起こり得るフラッシュ・クラッシュは、瞬間的に相場が大きく動くことを指すマーケット用語で、外国為替市場でも度々取り沙汰される。今年1月の発生時には国内の一部取引所で価格が大きく下方乖離したほか、bitFlyerでサーキットブレイカーが発動する局面も見受けられた。

関連:ビットコイン急落 コインチェックで50万円幅のフラッシュクラッシュ発生

Bybitのデータによると、今回の急落局面では7億7800万ドル相当のロングポジションが清算され、ロスカットの連鎖を引き起こした。

直近の好材料に伴う大幅反騰がつづいたことで、デリバティブ市場におけるファンディングレート(資金調達率)のプラス乖離やOI(未決済建玉)で過熱感が指摘されており、高値掴みのハイレバレッジ・ポジションが一掃された形といえる。

この点についてオンチェーンアナリストのWilly Woo(@woonomic)氏は、ビットコイン先物データから全取引所の清算データを参照し、「森の中を歩いている最中に、鳥のさえずりが聴こえなくなったことに気付くようなもの」と喩え、危険シグナルの予兆を知らせる”炭鉱のカナリア”を独特に表現した。

出典:Glassnode(Willy Woo)

新たな押し目なしに1万ドル幅上昇したことで、リスク許容度の高いポジションが消化されずに積み上がり続けたことを示しており、今回の大規模ロスカットで相場のアク抜けとなった可能性もある。

オンチェーンアナリストのWilliam Clemente III(@WClementeIII)氏は、クジラによる巨額(1億ドル以上)の売却が急落のトリガーとなり、「その後、安値でかき集めた」との見解を示し、大口投資家の介入を示唆している。

ビットコインはこのような乱高下を経ながらも、再び過去最高値の61,800ドルを窺う展開となっている。

直近では、米大手決済企業PayPalが米ユーザーに向けて仮想通貨によるオンライン決済を開始したことが好感されたほか、29日には、決済企業大手のVISAによるステーブルコイン「USDC」の決済導入開始が明らかとなるなど、好材料が相次いだことでビットコインなど仮想通貨相場を押し上げている。

関連:PayPal、仮想通貨決済を開始

関連:決済大手Visa、米ドルペッグのステーブルコイン「USDC」の決済導入開始へ

31日には、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスが21年第2四半期に、ビットコインを含む仮想通貨の投資商品を富裕層向けの資産運用企業に提供することを検討していることが分かった。

関係者によれば、ゴールドマン・サックスの「ビットコイン投資ファンド」提供が示唆されるという。

関連:ゴールドマンサックス、富裕層向けにビットコイン投資商品を提供か=CNBC

また、19年末に運用資産額7.4兆ドルを超えるなど世界最大の資産運用企業として知られるBlackRock(ブラックロック)が、CMEのビットコイン先物取引をGlobal Allocation Fundを通して行なっていたことが判明するなど、大手企業による仮想通貨市場へのエクスポージャー拡大が続々と明かされている。

BlackRockのLarry Fink会長は19年8月、米CNBCのテレビ番組に出演した際、「国際共通通貨が必要だとは思わない」と述べながらも、国境を超えた資金移動をする際の中間手数料を大幅削減できる点において、「仮想通貨などの新技術には、とてつもなく大きな需要がある」と熱弁を振るう場面があった。

仮想通貨分野のデータ分析会社Arcane Researchによると、ビットコインを大量購入した米上場企業MicroStrategyの筆頭株主はBlackRockであり、20年9月時点でMicroStrategyの株式の内、15.24%を保有していた。

関連:4億ドル投資のマイクロ・ストラテジーが加速させる、ビットコインと主流投資機関の接点

個別銘柄の動向

国内上場銘柄では、時価総額2位のイーサリアム(ETH)が前日比+4.83%と続伸。20万円台を回復するなど強い推移を見せる。VISAがイーサリアムブロックチェーン基盤のステーブルコイン「USDC」を決済導入することが材料視された。

関連:イーサリアム、高騰要因に4つの理由

同じく国内上場銘柄では、先日国内取引所ビットポイントに上場した時価総額19位のトロン(TRX)が急騰する場面もみられた。背景は以下の記事で解説している。

関連:日本に上場した仮想通貨トロン(TRX)が急騰、背景は?

また、時価総額96位のクアンタム(QTUM)が前日比+16.4%、前月比+92.5%と大幅高に。今年に入ってから、コインチェックやDMM Bitcoin、bitbankと立て続けに国内大手取引所へ上場した。

クアンタムは、シンガポールを拠点とするQtum Chain Foundation Ltd.が主導するプロジェクト。ビットコインで採用されるUTXO方式とイーサリアムと互換性のあるスマートコントラクトが実装されていることが特徴とされる。

創設者のPatrick Dai氏によれば、4月30日頃に高速化のためのハードフォークが予定されるほか、QtumのNFTなどイーサリアムに対する優位性を強調している。

またQtumは、Vaccine Forwardsと提携し、世界の貧国92カ国向けに、新型コロナウイルスのワクチンを入手するイニシアチブをサポートする活動を行っており、Yahoo financeにも取り上げられた。

最新のロードマップはこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧