新たなビットコインファンドが誕生
カナダの投資運用企業CI Global Asset Management(以下、CI GAM)は5日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のファンド「CI Bitcoin Fund」のローンチを発表した。
ファンドの資金は実質上すべて、同社が提供する上場投資信託「CI Galaxy Bitcoin ETF(BTCX)」で運用される。上場投資信託(ETF)が取引所で取引されるのに対し、このファンドは「ミューチュアルファンド」で、市場では売買されない。CI GAMはこの両形式でビットコインに投資できる手段を提供するのは、世界で同社が初だと主張している。
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CI GAMは、総資産が2,365億ドル(約26兆円)に上る資産運用企業「CI Financial」の子会社。上述したBTCXをトロント証券取引所へ上場しているほか、イーサリアム(ETH)の上場投資信託「CI Galaxy Ethereum ETF」の申請も行っている企業だ。
今回ローンチを発表したビットコインのファンドについてCI GAMは、「運用管理手数料を0.40%〜と安く設定した」と説明。個人投資家も購入できることが特徴で、最初の最低購入金額は500ドル(約5.5万円)となっている。
親企業CI FinancialのKurt MacAlpine最高経営責任者(CEO)は、「このファンドはビットコインをポートフォリオに加えたいカナダの投資家に対し、コストパフォーマンスや利便性が高く、安全な投資手段を提供する」と主張。「デジタル資産に対する関心が高まる中、ミューチュアルファンドの提供へとサービスを拡充することは自然な流れだ」と説明した。
そして、以下のように述べている。
これからも仮想通貨の金融商品を幅広く提供し、ビットコインや他のデジタル資産へのアクセスを民主化していく。
ファンドの運用先となるBTCXは、直接ビットコインに投資を行う金融商品。ビットコインの価格は、Galaxy Digitalとブルームバーグが共同で提供する「Bloomberg Galaxy Bitcoin Index」の指標に基づくという。