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韓国金融当局、職員に仮想通貨投資状況の報告を要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨投資の報告義務

韓国の金融委員会(FSC)が、暗号資産(仮想通貨)政策に関する業務を行う職員に、仮想通貨投資について報告するように命じたことが分かった。

背景の一つとしては、2017年にFSCが指揮する金融監督院(FSS)の従業員が、政府の仮想通貨政策の発表前に、仮想通貨取引で多くの利益を得ていたことが過去に問題になっていることがある。

また、人事異動が行われたために、改めて職員に行動規範を認識させるねらいもあるようだ。

地元メディアYonhap News Agencyによると、仮想通貨政策の立案・執行、仮想通貨関連の捜査や検査、仮想通貨取引所の監督、関連技術の開発支援などを担当する従業員が報告義務の対象となる。該当する従業員は、5月7日までに仮想通貨投資に関する報告書を提出する必要があるという。

韓国では、従来型の金融取引については、FSC従業員に対する投資制限(株式取引ができる上限回数や投資できる商品の種類など)が法律で定められている。

一方で仮想通貨に関しては、こうした正式な法律は存在していない。金融委員会(FSC)の内部規則では、仮想通貨に投資した場合はFSC委員長に報告することが義務付けられている。また職務遂行中に得た未公開情報を利用して取引を行うべきではないとされているが、法的拘束力はない状況だ。

2017年12月には、仮想通貨政策に関わる金融監督院の従業員が、政府の規制枠組み発表前に、仮想通貨取引を行って大きな利益を上げたことが問題になっていた。今回の動きは、このような行為を防止するものでもある。

海外送金に関する新たな規制も検討

The Korea Timesによると、韓国の金融監督院(FSS)は、投資家の海外送金についての新たな規制ガイドライン導入も検討している。

韓国の仮想通貨取引所で、ビットコイン(BTC)などが海外よりも高い価格で取引される傾向(キムチプレミアムとも呼ばれる)が続いていることも背景となっている。

プレミアム価格のために、海外からの投資家も含めて、韓国外の取引所で仮想通貨を購入し、韓国の取引所で販売することで利益を得ている一部の投資家がいると考えられている。

こうした取引に関連するとみられる外国送金も増えており、国民・新韓・ウリィ・KEBハナ・農協という上位5銀行のデータによると、中国に本拠を置く者が、4月1日から9日までに韓国から中国に送金した額は7,270万ドル(約79億円)にのぼったという。これは3月に韓国内の中国人が母国に送金した総額の8倍だった。

こうした状況を受けて、FSSは23日に金融機関の外国為替部門責任者とオンライン会議を開催。仮想通貨への投機について懸念を共有し、銀行がそうした海外送金に対して措置を講じることができるような追加ガイドラインの導入について議論している。

4月初めの海外送金急増の後、商業銀行はそうした取引の監視を強化し、取引目的を確認できない場合には、個人顧客が外国に5万ドル(約540万円)以上送金することを阻止してきた。

仮想通貨関連取引への監視強化は、脱税やマネーロンダリングなどの違法行為に対処するための政府のイニシアチブの一環でもある。

当局関係者は「仮想通貨市場での違法取引活動の兆候を監視し続け、海外の取引所を通じて行われた違法行為に対処するために、国際機関とも連携する」とThe Korea Timesに語った。

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